3年後、2023年はおそらく今とはかけ離れた状態になっているでしょう。
生活様式や経済、そして政治や国の在り方も変わりつつあるでしょう。
なぜなら、食料不足に石油等のエネルギー資源の不足、さらには病気の蔓延に失業者の増加、そして国自体がその機能を十分に果たせなくなるからです。
とりわけ厳しくなるのは異常気象の拡大です。
世界中で地震と火山の噴火が多くなるでしょう。
特にアメリカ、中国、そしてアフリカで。
そして日本もかなりの頻度で起こるでしょう。
阿蘇に御嶽、さらには北海道でも。
富士山の噴火は当分ないでしょうが、いつあってもおかしくはないでしょう。
阿蘇も大規模な噴火にはなりませんが、それなりの被害はでるでしょう。
近年、九州に地震や大雨が多いのは、阿蘇が関係しているようです。
阿蘇の地下のマグマが活発化していて、周辺地域に地震を引き起こし、さらには地中の岩がぶつかり合うことである種の磁力が発生して雲を作らせ、低気圧が生じて大雨となるのです。
このことはある程度科学的に証明されていますが、正式には認められていません。
阿蘇はさらに桜島や雲仙にも影響を与えていきます。
地震と火山の噴火で経済的にもかなりの被害を受けるでしょう。
多くの建物は崩壊し、火山灰や火砕流によってかなりの耕作地や宅地が被害を受けるでしょう。
そしてその地域は何年も住むことができなくなるでしょう。
また、上空に放出された噴煙によって長期的に日照不足が続くため、農作物にもかなりの影響が出てくるでしょう。
特に主要作物に被害が出やすくなります。
米や小麦、大豆にトウモロコシなど主食となる穀物が不作となるでしょう。
それだけ広範囲の耕作地を要する作物に影響が出やすいのです。
おそらく江戸時代の寛永の大飢饉に匹敵するかもしれません。
ただ昔と違って、今はかなり事情が変わっているので、当時のような死者を出すことはないでしょう。
もう一つ考えられるのは、あらゆる面で物流が停滞しやすくなることです。
各地で地震や火山の噴火が起こることで、道路が寸断されるからです。
物はあっても必要な場所に十分運ぶことができなくなるのです。
特に山間部や離島などが。
自給自足をよぎなくされるでしょう。
また、全国展開している物品販売業もかなりの被害を受けるでしょう。
コンビニもそうです。遠方から仕入れる物はむつかしくなるでしょう。
もちろん車などの製造業も部品の調達が予定通りにいかなくなるので、生産にも影響してくるでしょう
。身近な物では、牛乳、豆腐、パン、そして卵や肉類、さらにはトイレットペーパーやテッシュなどが手に入りにくくなっていくでしょう。
このようなことはすでに台風の被害で起こっています。
このようなことがさらに拡大し、長期化していくのです。
少しずつ生活に必要な物は備蓄しておくとよいでしょう。
物がなくなるわけではないので、極端な買い占めは必要ありません。
ただ、牛乳や卵、肉類などは長期保存はできないので、それに代わる物を普段から考えておくとよいでしょう。
牛乳であればチーズとか、豆腐であれば乾燥した物とか、肉類であれば燻製した物とか、長期保存ができる物がよいでしょう。
3年後はある意味で、先の大戦後の状態に近くなるかもしれません。
特に都心部が。地方や山間部はまだ比較的平穏に過ごすことができるでしょう。
したがって多くの人が地方や山間部に移住するようになるでしょう。
そのため都心部は人が少なくなり、さまざまな機能が果たせなくなります。
特に政治や経済を担う人が減少するため、国としても役目が十分に働らかなくなるのです。
真っ先に影響を受けるのが交通機関です。
電車や高速道路などを維持管理する人が少なくなるため、営業ができなくなってしまうのです。
交通網は寸断されてしまうので、ますます生活しにくくなっていくでしょう。
そして次に影響を受けやすいのは、病院などの医療関係です。
やはり、人手不足と安定した電力が得られないためです。
特に救急医療は深刻な状態になるでしょう。
ケガや急病に対して十分に対応できなくなるからです。
また、入院しても十分な看護ができません。
やはり人手不足と不安定な電力事情のためです。
したがって都心部は急速に人口が減少していくでしょう。
そのため国の機能も低下するでしょう。
さまざまな行政が停滞します。
公共サービスや公共事業、そして年金や社会保障の支払いなど生活に直接かかわることが遅延していきます。
国の中央が停滞すれば地方の行政も停滞してきます。
地方は特に格差があるので、体力のない市町村は財源不足となって十分に機能しなくなるでしょう。
そのため住人同士が助け合っていくことになります。
介護や子育て、さらにはゴミの回収や買い物の手助け、食事の世話など。身近なことは自分たちで協力してやっていくことになります。
そうしなければ生きていけないからです。
今まで行政がやってくれていたことが、次々とやってくれないようになれば、自分たちでやるしかないのです。
このことがこれからの新しい社会、そして国の在り方の原点になるのです。
地域ごとに助け合うことで生きていく形が、少しずつ芽生えていくでしょう。
そしてお金では買うことができない物があるということが、認識されていくでしょう。
つまり不自由な生活を体験することで、初めて人と助け合うことの大切さを自覚することができるのです。
今のような何でもお金ですまされてしまえば、人と助け合うことは必要ないのです。
苦しい状態にならないと、人はわからないということです。
3年後あたりから、人々は助け合う生き方に目覚めていくでしょう。
そしてそれは年を追うごとに大きくなり、いずれは地域の独立性を作っていくでしょう。
20年後の社会を作るための礎がここからスタートするのです。
20年後は人も物もすべてが地産地消となるでしょう。
エネルギーを始め、食料から衣類などの日用品、そして地域通貨も普及し、行政も地域主体となります。
そのためにまず、人々が助け合わないと何もできないのです。
自分のことだけを考えている人は排除されていくでしょう。
その結果、生きていくことはできなくなるのです。
20年後の社会は、ある意味で江戸時代の藩のようなものです。
各地域は独立し、人も物も地域で回っていくでしょう。
ただ江戸時代と違うのはある程度他の地域との交流があって、どうしても手に入らない物や過剰にできてしまった物を交換することです。
ある意味で物々交換となるでしょう。
また、地域同士の助け合いも行われるでしょう。
互いに助け合いながら、そして互いの自主性を尊重していくことが江戸時代と異なってくるのです。
そして国はそのあくまでまとめ役であり、世話役でもあるのです。
また、外国との調整などが主体になるでしょう。
したがって多くの政治家は不要になるのです。
しかし、天皇制はより強固なものになっていくでしょう。
天皇は国民の心を一つにまとめる大切な役目を担っています。
政治にかかわることなく、あくまでも国民の心のよりどころとしての存在となっていくでしょう。