薬は病気を治すものです。しかし、今の多くの薬は病気を治すのではなく、症状を抑えたり、たたいたり、さらには足らないものを補充するといった形で、対症療法しているのです。
つまり、根本的に病気を治す薬はほとんどないのです。したがって、飲み続けることが必要な薬ばかりなのです。
しかし、根治できる薬がない以上仕方がないのですが、長く薬を飲むことで新たな病気を作ることもあるのです。コレステロールを下げる薬は筋肉に損傷を与えます。血圧を下げる薬や睡眠剤は認知症を増やします。
血糖値を下げる薬はホルモンバランスを乱します。ステロイド剤は免疫機能を低下させます。さらに抗生剤は腸内細菌のバランスを乱して、精神を不安にしたり消化吸収を乱します。ほとんどの薬には副作用があるのです。
その副作用を承知の上で飲んでいるのならかまいませんが、よく知らないで飲んでいる人が大半でしょう。医師も薬剤師もそのことをしっかと認識しているわけではありません。安易に続けることがいかに危険であるかを、本来なら薬剤師がしっかりと伝えるべきなのに、それを怠っているのです。医師もあまり知らないまま飲むようにすすめているのです。
なぜそこまで人の命にかかわることに無関心なのか、基本的には治ると思っていないからです。治すのではなく、薬を飲み続けてもらうことに意義を感じているのです。