漢方コラム

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漢方とエネルギー

漢方とエネルギー 脾と意3

19年08月26日

 漢方では、脾臓が『意』を司ると考えます。『意』とは意志のことです、メンタル体とも呼んでいます。意志を動かしているのが脾臓というわけです。

 

 食べた物を消化吸収して、そのエネルギーを意志として使うのです。

意志が強いか弱いかは、脾臓の強さに比例します。脾臓の弱い人は意志が弱いのでとても不安になりやすく、心が安定しません。そのためいつも心配ばかりしています。

逆に脾臓の強い人は意志も強いので心が安定し、いつも前向きに進むことができます。

 

 脾臓は現代医学の脾臓とは異なり、漢方では胃や十二指腸、そして一部の小腸をさしています。

まさしく消化吸収する部位なのです。

意志を強くし、心を安定させて前向きにさせるには、脾臓をしっかりさせることが必要です。

そのためにはまず、体温より低い物は食べたり飲まないように心がけることです。

さらに甘い物の摂りすぎや水の飲みすぎもひかえるとよいでしょう。

そして脾臓を元気にする漢方薬:パナパールを常用するとよいでしょう。

 

 さらに意志を強くするために時には、断食をするとよいでしょう。

断食することで、脾臓を休めることができるからです。イスラム教の断食ラマダンはそのようなために行うのです。

日本では禅宗の僧侶が、精進料理を食べるのも同じ目的なのです。

脾臓が嫌うのは、湿気と冷たい物です。夏に脾臓が弱るのはそのためです。特に夏の土用のあたりに。

そのため滋養をつけるウナギを食べるのです。

脾臓をいつもしっかりさせることが意志を強くし、心を安定させることになるのです。

 

 意志は人が向上していくために必要なものです。意志が弱いと長続きせず、途中でやめてしまいます。何でも続けることが大切です。

辛抱強く物事を続けるためには、意志が必要なのです。

人として成長するためには、なくてはならないものなのです。

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