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れいこん通信

れいこん通信No13 意識

19年08月22日

2019年1月のれいこん通信は意識についてです。

人はだれでも思いを持っています。少しでも豊かになりたい、病気にならずに健康でいたい、平和になってもらいたいなど。人それぞれに異なりますが、今よりも良くなりたいという点では同じかもしれません。しかし、思いが強すぎると逆の現象が現れてくるのです。たとえば、健康でありたいと強く思うと、病気になってしまうように。

人の思いは強く思えば思うほど、逆になっていくのです。
強く思うということは、今の状態を受け入れていないということです。つまり、今の状態に満足していないということ。
さらには、その満足していないことを求めていることになります。
健康でいたいと強く思うことは、今は健康でないことを認めているわけです。
さらには健康でない、つまり病気であることを意識しているのです。
健康を強く意識すれば、病気も強く意識することになるのです。
結果として病気になっていくのです。
売上を強く意識すれば客は来なくなり、平和を強く意識すれば戦争が起こるのです。
すべては逆になるのです。

ではどうしたらよいのか。それはまず、今の状態に満足することです。
今の状態で十分に満たされていることを認識することです。そして、少しだけさらに満たされたらありがたいと思うようにすることです。
その少しの思いが大切なのです。
多くを望みすぎると変わっていきます。
少しの欲にすることがとても大切なのです。人の欲には際限がありません。欲が強くなるほど、すべて逆になっていくのです。
むかしから『知足』という言葉があります。「足るを知るものは富む」つまり、現状が満ち足りたものと理解し、不満を持たないというような意味です。
足りていることをしっかり認識することが必要なのです。すべては足りている、つまり満たされていることをしっかり認識しましょう。
そして少しだけさらに満たされればありがたいと思うことが大切なのです。
何度も同じことを伝えますが、なかなか頭で理解しづらいのです。しかし、慣れてくればだれでもそういう考え方ができるようになります。
一人でも多くの人が、このような考え方をするようになれば、世の中はきっとすばらしいものになっていくでしょう。

ただ思いにもいろいろあって、人のためにいろいろと思ってあげることは良いことです。病気やケガが良くなるように祈ったりすることは、本当に治りを早くさせるでしょう。
なぜなら、そこには我欲がないからです。
自分のための思いは、どうしても我欲が入ってきます。人のための思いには、愛があるのです。
病気やケガ、結婚や子宝、さらには家内安全や無病息災など、人のための祈り、そして案じてあげることはとても良いことなのです。
その思いがきっと現実化していくでしょう。
むかしから神仏に祈るのは自分のためではなく、家族や友人、知人のために祈ってきたのです。自分の我欲を聞き入れてくれる神仏はないと思った方がよいでしょう。
しかし今は、望みを叶えてくれる神仏があると、まことしやかに言われていますが、大方はウソだと思った方がよいでしょう。
唯一、自分の願いを叶えてくれるのは如来様だけかもしれません。
人の願いを叶えるために、仏となって人の元にやってきたのですから。
しかし、単なる我欲による願いであれば、如来と言えども願いを叶えてはくれないでしょう。
人は身勝手なもので、苦しい時は神仏にすがりますが、調子の良い時は神仏の存在を忘れてしまいます。いつも身近にいることを忘れないようにしましょう。

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