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れいこん通信

れいこん通信No19 子供の発育

19年08月22日

2019年7月のれいこん通信は子供の発育についてです。

今、多くの子供たちの心が不安定になっています。
原因はいろいろありますが、その大きな原因は母親の愛情を十分に受けていないためです。
核家族が定着し、母親の心に余裕がないためいつもイライラした状態が続き、子供に対して十分な愛情をそそぐことができなくなり、子供の心も不安定になるのです。

子供の心が不安定になると集中力も低下し、落ち着きがなくなってきます。
ADHD(注意欠如多動性障害)やアスペルガーなどの病名がつけられるようになりましたが、その治療法は強い安定剤などが使われます。これは治すのではなく、薬で脳の異常な興奮を抑えているのです。
長く続けていると脳全体の機能が低下し、人格がしっかり形成されなくなってしまいます。そのことを多くの人は知らないので、ついつい薬に頼ってしまうのが現状です。このような子供たちにどのように対応したらよいのか、いろいろな方法がありますが、やはり母親の愛情をしっかりそそぐことです
。愛情をどのようにそそぐのか、一番効果的なのがハグです。両手で包み込んで、背中をさするのです。できる限り長い間。さらに日に何度も。
ハグすることで、背中にある心のツボが開いていくのです。心のツボとは、愛情を受け取る所なのです。子供の頃にこのツボにしっかり愛情がそそがれていないと、心は不安定になるのです。大人になっても不安が強い人の多くは、やはり子供の頃に愛情をしっかりと受けていないと不安定になります。
大人になっても誰かにハグしてもらうことで、愛情不足をうめることができます。親でなくてもできるのです。できたら異性がよいでしょう。男性であれば女性、女性であれば男性です。さらに年齢もはなれている方がよいでしょう。不安をかかえている人よりも、ある程度年齢が上の方がよいでしょう。

子供の心を不安定にする原因に、もう一つ大きなものがあります。それは食べ物です。
食品添加物や残留農薬が腸内細菌のバランスを乱し、脳の働きを乱すのです。最近の研究で、腸内細菌が脳の神経細胞を動かすホルモンを作っていることがわかってきました。添加物や農薬は腸内細菌にかなりのダメージを与えるのです。
その最たるものが抗生物質です。カゼなどで小さい時からしょっちゅう抗生物質を飲んでいると、腸内細菌はかなり乱れてしまい、心は不安定になってしまいます。さらに食べ物で腸内細菌にダメージを与えるのが、遺伝子組換え作物です。
いろいろありますが、害虫や雑草に強いこの作物は、あらかじめ殺虫剤や農薬が細胞の中で作られていて、それが虫の中で毒に変わるのです。
農薬も同じです。これらの作物を人が食べると、やはり同じようなことが起こるのです。
公には認められていませんが、その被害はかなり広がっているのです。

さまざまな要因によって、子供の心は不安定になっています。これはとても大きな問題なのです。
この不安をほっておけば大人になっても続き、強くなれば安定剤などの薬に頼らざる負えなくなるのです。
安定剤は飲めば治るものではなく、基本的にはますます悪化し依存していくのです。
今、多くの人が薬をやめたくても、やめられずに苦しんでいます。
心の安定は薬で得られるものではないのです。

子供の心をいかに安定させるか、これはとても大切なことです。心が安定しなければ、自分のことしか考えられなくなります。
つまり我欲が強くなるのです。心が不安定になると、その不安をうめるために物や人に頼りたくなります。
物であれば際限なく集めたりします。
心の不安を物でうめようとしてもうめきれないので、もっともっとほしくなってしまうのです。また人とのつながりを保っていないと不安になるため、メールやラインをいつもしていないと気がすまなくなります。夜遅くまで携帯やスマホをやっている人は、不安が強いのです。
さらにゲームにはまる人は、不安をかき消すためにゲームに没頭するのです。
今、多くの若者がスマホやパソコンを手放せないのはそのためです。

心を安定にさせるには、子供であればハグが効果的です。
大人であっても効果的ですが、人によっては嫌がる人もいます。
そのような人には、自分の心を見つめることをおすすめします。自分の心を見つめるとは、心の奥を見るのです。
その一つの方法が瞑想です。静かな所で横になるか座って、ゆっくり呼吸をし、目を閉じて、自分の心に問いていくのです。
自分は本当は何をしたいのか、何をしてもらいたいのかをゆっくり考えてみるのです。
すぐに結論は出ませんが、何度も繰り返すことで答えが見つかってきます。ただ答えが見つかっても、それが実現できるかは別問題です。しかし答えが見つかれば、少しずつ心は落ち着いていきます。
そして答えを実現できるように少しずつ実践していくのです。
そのことが不安を小さくしていくことにつながっていくのです。
あきらめずに続けることが必要です。

今、多くの人が不安をかかえています。
これからのことや健康のこと、経済や地球温暖化などによる異常気象、地震や火山噴火など、不安になることばかりがあふれています。
大人が不安であれば子供も不安になります。
大人が不安を少なくして行かなければなりません。そのためにはまず、人のことを思いやることです。自分のことは後回しにして。
その心は相手に通じます。そして相手の心を癒します。
癒されることで安定していくのです。一人一人が少しずつ実践していけば、多くの人の心は安定していくでしょう。
そして子供たちも。そのことをしっかり自覚していきましょう。

子供たち、特に幼少期の子供たちはとても心が不安定です。
日々ゆれ動いています。それが当たり前なのですが、ゆれが大きすぎると安定しにくくなります。
いつも不安な状態にあると、とても興奮しやすくなります。
その現われが夜泣きや、奇声を発したりするのです。またとても感情的になり、ちょっとしたことで切れやすくなります。むかしから夜泣き疳(カン)の虫と言われてきた症状です。
元々の性格もありますが、物言えぬ子供はそのような形で、心の不安定さを訴えているのです。
このような時に使われてきた薬が、宇津救命丸や樋屋寄応丸です。
江戸時代に考え出された薬ですが、その元は本場中国で2000年以上も前に考え出された漢方薬をアレンジしたのでしょう。
とても即効性があるので、飲ませてみる価値があります。
ある程度の年齢になってきたら(小学生の中学年以上)、さらに効果の高い漢方薬を飲ませるとよいでしょう。不安が強い時はジャコウがしっかり入った救心感応丸氣を、興奮が強い時は羚羊角(レイヨウカク)と言って牛の仲間の角を主剤にした能活精(ノウカッセイ)がとてもよく効きます。
どちらも早く効いて、副作用はまったくないので安心して飲ませることができます。

漢方薬は時間がかかるというイメージがありますが、先ほどご紹介した漢方薬は貴重な動物性の生薬を使っているので、その効き目は早く副作用の心配もありません。ただ特殊で貴重な生薬なので、どうしても高価なものになってしまいます。しかし、子供の健やかな成長を考えたら、安心して飲ませられる物であることが第一です。ぜひ一度飲ませてあげてください。

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