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新次元通信

新次元通信No3【子ども】

25年03月06日

5年後の子どもたちはどうなっているのか、私にも小学3年と、年長、年少、3歳の孫がいますが、この子たちがどのようになっているのかが、とても気になります。5年後の子どもたちの多くは心身共に、とてもたくましくなっているようです。現在とは、かなり異なる環境下で暮らしているため、自ずとたくましくなっていくのです。

 

現在は飽食の時代で、食べたい時に、いつでも好きな物を食べることができます。これから食糧難となり、食料が手に入りづらくなっていくため、お菓子やスイーツ、アイス、さらにはハンバーガーなどが食べられなくなっていきます。必然的に米や野菜、イモなどが中心となっていくので、心身ともに健康になっていきます。おやつはイモやミカンに柿などが中心となり、時にはスイカやトウモロコシ、ウリに餅、そしてクリやダンゴなどになっているのです。当然ながら、食品添加物や砂糖などはほとんど使われていないので、心身ともに元気になっているのです。ジュースやアイスも手に入りづらくなるので、胃腸がしっかりしてきて、筋力がかなりついています。冷蔵庫が普及して、いつでも冷たい物を飲んだり、食べたりしているため、慢性的に胃腸が冷えてしまい、消化吸収する力がおとろえているため、今の若い人たちは手足が細くなっているのです。筋力がしっかりなければ体温も低下し、免疫力も弱くなるのです。

 

5年後になると、授業の一環として、農業に何かしらの形で関わるようになっています。自給していかないと、十分な食糧が手に入らなくなっているからです。米や大豆、小麦にトウモロコシ、そしてさまざまな野菜を作ることを、小学生の段階から手伝っていくのです。まずは草抜きや田植え、野菜の苗や種芋を植えたり、稲刈りやイモ堀など、年齢に応じた作業を行っていきます。中学生以上になると、ほぼ大人と同じような作業をしていきます。そのため、スポ少や部活、クラブ活動などはなくなり、趣味程度となっています。今の子どもたちが一番楽しんでいるゲームも、畑仕事によってそこそこに疲れるので早く寝るようになり、ゲームやスマホを見ることは少なくなっています。

 

少子高齢化は一気に進み、介護や福祉に関わる若者がかなり不足するため、中学や高校の段階で、やはり授業の一環として介護や福祉にたずさわっていくようになります。この頃になると、在宅ケアが主流になっているので、中学生や高校生が、独居老人や障害者の自宅を訪問して、ちょっとした家事の手伝いや買い物の手伝い、さらには話し相手になることで、地域の見守り隊としての役目を果たすようになっています。また、ヘルパーや訪問看護師などの助手的な役目を果たすようになり、将来の職業選択をする上での体験の場にもなっているのです。農業もそうであり、さらにはさまざまな物作り体験もするようになっています。やはり授業の一環として、昔ながらの織物や木工細工、さらには染物や竹細工、そして着物のリサイクルなど生活に必要な物を自ら作っていく体験を積んでいくのです。そのため、それらを教える専門学校や技能訓練校が多くなり、受験のための高校や、スポーツ第一主義の高校は激減していきます。その結果、大学の数も激減し、現在の10分の1ぐらいになっています。

5年後には、大学に進学する若者は激減し、専門学校や職業訓練学校に進む人が多くなります。私立の大学は激減して、その施設を使って専門学校や職業訓練学校が創設されていきます。残った国立系の大学では、より専門的なことを学んで、社会に還元できることを研究していきます。エネルギーやリサイクル、AIや環境保全、資源開発やバイオテクノロジーなど、生活をより豊かにしていく部門が盛んになっていきます。残念ながら、文学や経済、芸術や音楽、宗教や古典など分野は、かなり削減されています。もちろんスポーツ関係も。スポーツを売り物にしていた大学は、ほとんどなくなっています。特定の分野を探究する学部や大学が生き残っています。したがって、取りあえず大学に入る人はほとんどいなくなっているのです。

 

大学だけではありません。高校も普通科やスポーツに特化している学校はかなり少なくなり、農業や林業、工業などの学校が多くなっています。そのため、プロ野球などのスポーツ選手は激減しています。また、アイドルグループやお笑い芸人も激減しています。一番変わっているのが、さまざまな習い事の塾や学習塾が、ほとんどなくなっているのです。なぜなら、経済的な問題や少子化、さらには食糧自給のために子どもたちも、何かしらの形で関わっていくため、習い事や学習塾に通う子どもが激減するのです。しかし、自然を通してさまざまなことを学ぶので、ある意味で心身ともにたくましくなっていくのです。また、共同作業も多くなるので、必然的に相手を思いやる心が養われるようになり、いじめなどが少なくなっていくのです。

 

5年後は、ある意味で昭和の30年代と同じような環境になっています。テレビや冷蔵庫が普及し始め、自動車も少なく、自転車やバイクが主流でした。インスタント食品もあまりなく、主食は米が中心でした。また、受験戦争もなく、子どもたちは日が暮れるまで外で遊んでいました。ゲームやスマホもなかったので、本やマンガ本を貸本屋で借りたり、遊び道具も自分で作ったりしていました。現在とくらべれば、かなり不便な生活をしていましたが、返って子どもたちは生き生きとし、元気がいっぱいあったのです。今の子どもたちは、ゲームやスマホに夢中になり、外で遊ぶことが少なくなって体力的にも精神的にもひ弱になっています。さらに、冷たい物を飲んだり、食べたりして、胃腸が弱くなって手足が細くなっているのです。その結果、十分な筋力が養われていないので、体温は低下し、免疫力も弱くなっているのです。

 

おそらく、この1~2年で、多くの子どもが不登校になっていきます。さまざまな要因がありますが、経済的な困窮や地震などの自然災害で、住む家を失くしたりして、引きこもってしまうのです。さらには、かたよった食事によって精神のバランスを崩してしまうのです。インスタント食品やレトルト食品ばかり食べていると、現代的な栄養失調となり、感情が乱れやすくなるのです。さらにはうつ的になって引きこもってしまうのです。子どもだけでなく、大人も同じなのです。すでに米や野菜が高騰して、日々の食生活に影響が出ています。これからさらにこのような状態が強くなっていくので、今から身の回りに生えている野草を食べる習慣を身に着けておくとよいでしょう。ヨモギやオオバコ、タンポポやイタドリ、スベリヒユやカラスノエンドウ、ギシギシ、ドクダミ、ノビル、クズ、セリ、ナズナ、フキ、ワラビなどさまざまなものがあるので、少しずつ食べて慣れていくとよいでしょう。

 

5年後の子どもたちは、ある意味でタフでたくましくて、さらに生き抜く力が充分に養われています。何も心配することはありませんが、そのように育てていく親の認識を高めなければなりません。まずは親がそのお手本を見せなければなりません。子どもと楽しみながら体験していくといいでしょう。

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