新しい年が始まりました。インフルエンザが猛威を振るい、東日本では記録的な豪雪が続いています。アメリカのロサンゼルスでは山火事で1万戸以上の住宅が消失しています。他にもさまざまな災害や事件が世界的に起こっています。今年はどんな年になるのか、漢方の気象予測である「運気論」から紐解いてみます。
漢方の考え方の元となる「陰陽五行」は、月と太陽、そして五つの惑星である木星、火星、土星、金星、水星の引力や位置関係を元に考えられてきたある種の法則なのですが、今年は金星が例年よりも地球から遠ざかる年回りとなります。そのため、金星に関係するすべての物や現象が弱くなるのです。金星に関わる臓器は、肺臓、大腸、皮膚、鼻がありますが、これらの臓器や器官が弱くなるのです。肺臓が弱くなれば、カゼやインフルエンザに感染しやすくなり、咳が激しく出るようになるのです。大腸が弱くなると便秘や下痢が多くなり、痔が悪化しやすくなります。皮膚が弱くなれば、アトピー性皮膚炎などが悪化しやすくなり、乾燥によってかゆみが強くなりやすくなるのです。鼻が弱くなれば、鼻炎が悪化しやすくなり、くしゃみや鼻水が多く出るようになるのです。
金星に関係するのはまさしく、お金や株、そして金属なのです。お金や株の価値が下がっていくのです。もうすぐ、アメリカの大統領に、トランプ氏が就任します。彼はアメリカ第一主義を公約に掲げてきました。アメリカの利益になることは何でもやると断言しています。もし、そうなれば、アメリカは経済的にも、軍事的にも関係している国々はかなりの影響を受けることになります。一時的にアメリカが有利になっても、相手国はある意味での巻き返しをはかってくるため、アメリカは確実にその影響を受けることになります。世界通貨となっているドルは、その信頼性を失ってその価値を下げていくことになります。結果的に、ドルや株は暴落していくのです。その結果、100年前の世界大恐慌のような状態になっていくのです。経済が低迷することで、さまざまな暴動や紛争が勃発し、多くの人が亡くなることになるでしょう。
トランプ氏はある意味で、今までイギリスを中心として繁栄してきたヨーロッパ型の社会をぶち壊す役目を果たすことになるのです。本人はアメリカをより繁栄させるつもりですが、あまりにも強引なことをするために、その逆襲を受けることになるのです。この前の大統領選挙は、最後まで激しい戦いが繰り広げられてきましたが、ハリス氏を応援していた人もかなりいたので、これからトランプ氏がさまざまな面で強硬的なことをしていくと、必ずや反発する人たちが暴動などを起こして行くことになります。その結果、まさにアメリカは二分していくことになるのです。全米各地で激しい紛争が起こるようになるため、アメリカの経済は混迷し、国の力も衰退していくのです。アメリカが衰退すれば、ウクライナやイスラエルへの支援も弱くなるので、ロシアやイランの勢力は強くなり、ヨーロッパも中東も紛争が激化していくことになるのです。そのことがさらに他の国にも飛び火していくことになるのです。中国による台湾への軍事侵攻が現実味をおびてくるようになり、北朝鮮も韓国に侵攻する可能性が高まっていくのです。
金星の引力が弱くなる年を「金運不及」と言います。金に関係する臓器やお金の力が弱くなる年回りなのですが、さらに金属に関連する企業や製品も弱くなるのです。日本製鉄がアメリカの製鉄会社を買収しようとしましたが、大統領の権限で破棄されました。このことで、世界中の製鉄会社はかなりのダメージを受けて、倒産する会社が多くなっていきます。中国のダンピングが起因しているのですが、鉄鋼製品がだぶついていて、売れなくなっているのです。ある程度の生産調整を世界的にしないと、共倒れしていくのです。電気自動車や太陽光パネルも同じで、中国が需要に関係なく作り続けているため、過剰状態になっているのです。これらはレアメタルを使っているので、結果的にその価値は下がっていくのです。まさに、金星の力が弱くなっていることと関係しているのです。
金星は木星にもある種の影響を及ぼしています。木星の引力が強くなりすぎないようにセーブしているのです。しかし、今年は「金運不及」の年なので、木星をセーブする力も弱くなります。木星に関わる臓器が肝臓で、怒りの感情を作り出すと漢方では考えます。したがって、今年は怒りの感情を強く持つ人が多くなるのです。すでにお伝えしてきたように、世界経済が混迷して暴動や紛争が多くなる可能性が高くなる要因に、肝臓が深くかかわっているのです。したがって、世界中で暴動や紛争、そして戦争が多くなりやすくなるのです。
今年は、太陽の活動が非常に活発になることがすでに報告されています。太陽の活動はおよそ11年周期で活発になったり、小康状態になったりしています。活動が活発になるとある意味での燃えカスである黒点の数が増えるのです。およそ300年も前から黒点観測が行われてきましたが、黒点の数が多い年ほど紛争や戦争、そして革命が生じやすいことがわかっています。太陽の活動が活発になると、太陽から大量の磁気風が飛んで来るのです。ある種の電磁波なので、人の脳にさまざまな影響をもたらすのです。一言でいえば興奮させるのです。興奮することで怒りの感情が高まって、それが暴動や紛争、そして戦争や革命に発展していくことになるのです。今年から来年にかけては、太陽の活動は最大ピークとなるのです。
今年は、「金運不及」と太陽活動のピークが重なることで、多くの人が怒りの感情を強く持つようになると予測されるのです。怒りの感情を作り出す肝臓の働きをいかにセーブさせるかが、今年の意大きな課題となるのです。肝臓の働きを整えてくれるのが酢の物や柑橘類、そして梅干しなどの酸味の食べ物なのです。これらの物を普段よりも多めに取ることが、今年を静穏に暮らしていく養生法となるのです。昔から肝臓にはシジミやアサリ、カキなどが良いと言われています。これらの貝類も積極的に取っていくとよいでしょう。多くの人が感情的になってしまうと、さまざまなトラブルが生じやすくなります。それでなくても今年は、地震や火山の噴火、さらには大雨による洪水などが生じやすい年でもあるので、助け合ってあっていかなければ生きていけなくなるのです。イライラしていては、助け合うことなどはできないのです。
今年は、ある意味での大転換期となる年でもあります。さまざまな要因によって、多くの人が苦しい状況に置かれることになります。阪神淡路大震災や東日本大震災、そして能登半島地震の時のように、多くの人が助け合っていかないと生きていけなくなるのです。いざと言う時に、自分は何ができるのかを今からしっかり考えておいてください。そして、冷静に判断できるように、肝臓の状態をいつも良い状態に保つように心がけるようにしてください。