乙女座の一番明るい星がスピカです。乙女座は、ギリシャ神話に登場するゼウスの姉がモデルになっていると言われています。この姉は、収穫の神とも言われていて、草木や作物に生命力を与えてくれるのです。この星では、生命を育てる方法を学ぶのです。特に食糧となる植物や動物を。
人は生きていくためにさまざまな物を食べなくてはいけません。しかし、何をどのようにして食べるのかは、最初はだれも知らなかったはずです。生で食べていた時代もありましたが、やがて火を使うようになり、さらには保存したり、加工したりすることができるようになりました。そして、調理法や味付けも多彩になってきました。このようなことがどうしてできるようになってきたのか、実はスピカでそのことを学んだ魂が宿った人たちが広めたのです。最初は、単純に焼いたりするだけだったのですが、少しでも美味しくしたいと言う欲望がさまざまな調理方法を作り出していったのです。世界にはさまざまな料理がありますが、中でも日本ほど多彩な国はありません。たしかに中華料理も多彩ですが、日本料理は出汁や調味料をベースに、素材の美味しさをいかに引き立てるかが特化しています。発酵食品も多彩であり、さらに旨味を引き出す技がきわだっています。
和食は世界的にも、とても注目されていますが、当の日本人は逆に外国の料理を好み、和食ばなれは進んでいます。なぜ、このような状態になってきているのか、それは、食に対する考え方がちゃんと教えられていないのです。食育なるものが、根本的にまちがっているのです。戦後、アメリカのGHQによって、学校給食にパンと牛乳が導入されました。それまでのお米を中心とした食生活を変えていくための策略だったのです。戦前の日本人は、小柄ながらも精神的にも肉体的にも強靭な強さを持っていました。その原動力になっていたのが、お米と味噌と漬け物だったのです。そのことをアメリカはいろいろ調査して解明したので、それらの物を食べないようにさせれば、日本人は腑抜けになると考えたのです。その第一歩が学校給食の改革だったのです。パンと牛乳を定着させ、少しずつ米を食べさせないようにしていったのです。米だけでなく、味噌汁や漬物も。さらには、食品添加物の使用を拡大させ、食の在り方を根本的に変えてしまったのです。
その結果、今のような食習慣ができあがってしまったのです。さらに、農薬や化学肥料を大量に使い、野菜の種を極端に品種改良し、そして電子レンジや冷凍食品を幅広く普及させたのです。このことで、日本人の食生活は根底からくずれてしまったのです。農林水産省やJA、さらには多くの食品会社やスーパーは、今もアメリカの言いなりになっているのです。その最たるものがコンビニなのです。24時間、いつでも食べられる物が売られていることで、日本人の食は崩壊してしまったのです。多くの食品を工場で一括生産し、多くの食品添加物を使うことで保存状態を延ばし、さらに油で揚げた物をいつまでも置いて酸化させています。このような物ばかりを食べていると精神的にも肉体的にも軟弱となり、病気になっていくのです。すべては日本人を潰すために、さらには日本国を崩壊するために行われているのです。そして、みごとにそれが現実化しているのです。
スピカの魂を持っている人は食に対する意識が高く、いわゆる食育を推進することをします。食育にもいろいろありますが、菜食主義的なものから漢方の考え方に基づいたもの、さらには現代栄養学に基づいたものまで。どれも一里あるのですが、本当の食とは何なのかをしっかりと認識しているものはあまりありません。なぜなら、そもそも人の体は目に見えないエネルギーによって動いているからです。そのエネルギーを得るために私たちは物を食べているのです。そのエネルギーをいかに効率よく得ることが本当の食育なのです。そのエネルギーは、すべての食べ物に含まれているのですが、さまざまな加工したり、電子レンジのような強烈な電磁波を加えたり、多くの食品添加物を加えると簡単になくなってしまうのです。そのエネルギーは漢方で言うところの「氣」なのです。
元気、気力、根気、覇気、さらには気概など、人の心と体を精力的にしてくれるエネルギーが「氣」なのです。この「氣」をいかにしっかりと得るかが、真の食育なのです。「氣」は、野菜であればその野菜の旬な時期に一番多く含まれています。ハウス栽培や水耕栽培、工場で管理された栽培などで育てられた野菜には、「氣」は十分に含まれていません。さらに、加工すればするほど「氣」は消滅していきます。ある意味で気の抜けたビールのようになってしまうのです。鮮度が高いほど「氣」は多く含まれているのです。つまり、採りたてが一番いいのです。多くの野菜は、スーパーに並ぶ前に長い時間を要します。北海道や九州で採れた野菜が関東や関西のスーパーに並ぶには少なくとも1日や2日はかかるのです。採り立てが一番なのです。少なくとも、その日採れた野菜を食べることが一番なのです。
カロリーや栄養素のことが重視される今の食育は、根本的に間違っているのです。まずは、鮮度の高いものを食べることが一番なのです。そして、昔ながらの料理法、蒸す、炒める、焼く、そして発酵させることが大切なのです。電子レンジはある意味で、食材の命をダメにするのです。また、冷凍食品やレトルト食品、インスタント食品は、死んだ食材でもあるのです。生きた食材を食べることが最大の食育でもあるのです。今の多くの食材は、ある意味で工場で大量生産されています。長期に保存できるようにさまざまな添加物が加えられ、さらに冷凍や脱酸素されて一定の間保存できるように加工されています。このような食材は、ある意味で生命力のないものなのです。
生命力のないものばかり食べていると、人の体と心は萎縮していきます。最終的には人としての存在価値がなくなってしまうのです。ある意味で生きた屍になってしまうのです。今、多くの若者がそのような状態になっています。そのため、引きこもりやうつ病の人が増えているのです。このままでは、国を支えていく若者が減少し、国自体が消滅してしまうのです。真の食育とは、鮮度の良い加工されていない物をしっかり食べることであり、お米を中心とした発酵食品を食べることにあるのです。そのことを原点にしてこそ、いきいきとした心と体を作ることができるのです。食はたんに腹を満たすためのものではなく、心と体を養う物なのです。そのことをしっかりと認識しなければなりません。
心を元気にする最大の食べ物がお米なのです。氣の文字の中に米があるのは、そのような意味が表されているのです。もちろん、炊き立てのお米に限るのですが、できたら玄米を食べるとよいでしょう。昔の人は、そのことをちゃんと知っていたのです。