須勢理姫神(スセリヒメノカミ)は須佐之男神の娘で、大国主神の妻とされています。これも作り話なのです。スセリヒメノカミは実は縄文時代に神に仕える神官をしていた人の魂が神格化したのです。今からおよそ1万年前に、当時は太陽を神として崇めていて、太陽神からのメッセージを受け取る役目をしていたのです。
縄文人が神として崇めていた太陽神は実は天照大日大神だったのです。当時はまだ今のような言語がなかったので、目に見える一番身近な存在を神として崇めていたのです。スセリヒメノカミはアマテラスオオヒオオカミからのメッセージを受け取って、それを縄文人に伝えていたのです。当時は、ムー大陸からやってきた人々も共に暮らしていたので、ムーの人から言語を教わりながら神からのメッセージを伝えていったのです。その多くは人としてどう生きていくか、神とどのようにつながるか、自然とどのように共生していくかなど、さまざまなことが伝えられてきてきたのです。当時は文字はまだなかったので文章としては残されていませんが、その多くは語り継がれてきているのです。それを今でも継承しているのがアイヌの人たちなのです。しかし、アイヌの文化も今は風前の灯火で、消え去ろうとしています。今こそ、アイヌ文化を見直す時がきたのです。
アイヌの文化を象徴しているのが、すべての物に神が宿っているということです。自然の物すべてに神が宿っていて、私たち人間はその恩恵を受けて生きているということが根底にあるのです。なぜなら、すべては神が御創りになったのであり、私たち人間はそれを使って生かされているからです。特に人が食べる物は。したがってアイヌの人は必要最低限の狩りをし、そのつど神に感謝をして厳格な儀式をしてから食べているのです。サケ1匹、ウサギ一匹、そして熊1匹を神として崇めたのです。熊は日本国内では一番大きな生き物なので、特に神聖な存在として扱いました。アイヌの木彫りの熊は有名ですが、元々は神として崇めるために作ったのです。近年、北海道の観光化が進み、そのお土産品として木彫りの熊がもてはやされるようになったのです。熊の本当の御役目は、自然と人が調和することを導くことなのです。熊の生息地をむやみに荒らさないことが、結果として自然の調和が保たれるのです。しかし、人間の自然開発によって熊の生息地が荒らされ、熊が食べる物がなくなって里山に下りてくるようになりました。まさしく自然とのバランスがくずれている証なのです。
熊だけではありません。最近では鹿や猪、猿が住宅地にやってきて、人に危害を与えるようになってきました。特に猿は、エサ欲しさにやってくるだけでなく、明らかに人を襲うために来ることもあります。ある意味で野生動物が人間に対して逆襲しているのです。このようなことはこれからさらにエスカレートしていくでしょう。野生動物だけではありません。病原菌やウイルスも同じです。抗生物質の多用で、病原菌も生き残るために逆襲を始めているのです。あらゆる抗生物質が効かないさまざまな病原菌が発生して来ています。特に病院内で。そしてコロナのように何度もワクチンを打つと、ワクチンが全く効かない形に変化するのです。コロナウイルスも生き残るために変化するのです。
「我は須勢理姫神なり。我ははるか昔、この国に住める者たちに神からの大切な思いを伝えていたなり。多くの者はそれを実践し、神を日々信じて生きていたなり。されど、他国からやって来た者たちによってその教えは遠ざけられるようになり、今ではわずかな者しか知らぬこととなったなり。我が伝えてきたことが今まさに途絶えようとしているなり。とても悲しいことであるなり。されど、我が伝えてきたことを今一度復活させることができる時が来たなり。これから大元の神の力によって自然の力を大いに知ることとなるなり。自然の力は神の力でもあるなり。今まで自然をないがしろにしてきたことで、そのことがいかに神に対する冒涜であったことを思い知ることとなろう。動物たちをむやみに殺し、川や山の姿を勝手に変えてしまい、さらには水と大気を汚してきたことはが、いかに神に対する大罪であったことを思い知るであろう。我が伝えてきたことを、これから忠実に実践していくことがいかに大切であるかを知ることとなろう。」
スセリヒメノカミはとても穏やかで優しい神です。その神がこれほどまでに憤慨されているということは、よほどのことなのです。アイヌの人たちの生き方をいかに取り入れていくかが、大きな課題となるでしょう。儀式までまねることはありませんが、すべての生き物に感謝することはまねていきたいものです。そうすれば、この神の伝えてきたことが蘇っていくのです。特に動物を殺生することは、最小限にしなければなりません。家畜と言えども生あるものを殺す時はそれなりの感謝をしなければならないのです。いくら人間が食べるために育てたと言っても、家畜も生きるために生まれてきたのです。人間の勝手で殺されることは不本意なのです。この世に生まれてきたすべての生き物は、その寿命を最後まで全うしなければならないのです。それが神が定めた掟なのです。その掟を人間は勝手に破っているのです。そろそろ大いなる神罰を受ける時がきたのです。
生き物すべてに感謝することが大切なことであことと、川や山、そしてお日様にいつも感謝することも大切なのです。すべての生き物はお日様の恩恵を受けていて、さらに川や山のおかげで生き物は育まれているからです。今は川の流れを人工的に変えてしまったり、山は人の都合のよいように植林され、さらに崩されています。元の状態に戻していかないとさまざまな生き物の生態系が崩れてしまうのです。昨今の洪水による河川の氾濫や、山の土砂災害はそれぞれが元の状態に戻ろうとしている兆候なのです。そのことも知らないで、ただなげいているだけでは何も変わらないのです。これからさらに自然災害は多くなっていくでしょう。日本では特に河川の氾濫や、地震や大雨による山の土砂災害が多くなります。災害が起こった後、どのようにしていくかをちゃんと考えていかないと、同じことを何度もくり返すことになるでしょう。
スセリヒメノカミは今、ご自分が伝えてきたことを多くの人に知らしめるために、龍神やククリヒメノカミと共に動き出しています。そして、アイヌの教えを広めるために、熊を動かしているのです。近年、熊が人里に下りてくるようになったのも、この神の力によるものなのです。熊の生息地を元の状態に戻すようにうながしているのです。針葉樹ばかりでなく、広葉樹もまんべんなく配置することで山本来の姿に戻すことをそくしているのです。針葉樹には熊のエサとなる木の実はあまりなりません。広葉樹には熊が喜ぶ木の実が多くなるのです。山は多くの生き物を育てるねぐらであることを今一度認識する時がきたのです。おそらく、これから日本もヨーロッパのように山火事が多くなることでしょう。山火事によって植林された針葉樹を燃やしてしまうのです。場合によって住宅地にまで広がるかもしれません。これも大元の神による采配なのです。おそらく、9月頃まで続くことになるでしょう。