新しい年を迎え、おめでとうございます。今年こそはよい年でありたいとみなさんは強く願っていることでしょう。よい年とはコロナが終息し、経済が元に戻り、普通の生活を送ることができることでしょう。しかし、コロナによって破壊された経済や今までの価値観は元に戻らないでしょう。新しい価値観を育てていくことが必要とされています。
新しい価値観とは、物やお金にとらわれない生き方です。最低限の物とお金で生きていける生き方を実践していくことで、新しい価値観は育まれていきます。毎年新しい服を買ったり、すてるほどに多くの食べ物を買ったり、十分使えるのに新しい物を買ったり、さらには安いからと言って爆買いしたりと、多くの無駄をやめることが新しい生き方になるのです。すでにコロナで経済的に困窮している人が増えています。そのため食べることもままならない人にとっては、ある意味で新しい生き方をしているのです。しかし、いまだ多くの物を買いあさっている人もいます。いずれにしても多くの人が物を買わなくなっていくでしょう。そのためますます消費は落ち込み、経済は悪化するでしょう。しかし、人が生きていくために必要な物はちゃんと手に入るので、心配することはありません。
本当に必要な物は何なのかをしっかりと考える時代でもあります。便利な家電製品も一つあれば十分ですし、車も一台あれば十分でしょう。服やバッグ、靴、さらには化粧品も気に入ったものであれば少しで十分でしょう。時計やアクセサリー、そして財布も。ある意味でいかに身軽なるか。必要な物と不要な物をしっかり分けていくことが肝心です。いわゆる断捨離です。数年前から流行していますが、これからはだれもが当たり前のようにしていく時代になっていくでしょう。さらに一番大切なのは、困った人をどれだけ助けられるかです。物やお金だけでなく、温かい言葉をいかにかけてあげられるかが課題となるでしょう。
これからの時代に必要とされるのは、思いやりと助け合いです。いくらお金や物があっても、人とのつながりが希薄では生きていけません。コロナによってヨーロッパやアメリカではロックダウンが厳しく行われています。そのため人とのつながりが遮断され、孤独な状態から持病が悪化したり自殺する人が急増しています。コロナによって亡くなる人よりも、孤独で亡くなる人の方が多いのです。日本でも同じような状態になりつつあります。人は一人では生きていけないことがはっきりと現れているのです。コロナによって亡くなる人は実際にはもっと少ないでしょう。なぜなら、ヨーロッパやアメリカの医療制度は日本とはかなり異なっており、ある程度重症化しないと受診しない人が多いため、持病や基礎疾患を悪化させて亡くなる人が多いのです。その人たちはコロナにも感染しているので、コロナで亡くなったとされているのです。つまり、本当は持病や基礎疾患の悪化が原因なのです。厳密に区別されていないようなので、その実態は不明です。
ただ、イギリスは医療費が無料なので持病や基礎疾患を悪化させることは少ないのに、多くの死亡者を出しています。おそらく、コロナの種類が異なるのでしょう。毒性が高いコロナが蔓延しているのです。
これからの時代をいかに生きていくか、決して難しいことではありません。ただ、多くの仕事がその方向性を変えざるおえなくなるでしょう。大量生産、大量消費の時代ではなくなっていくので、良い物を長く使えるような生産に切り替えて行く必要があります。さらに安い物を大量に売る商売も衰退していくので、ちゃんとした商品をそなえるようにしていくとよいでしょう。スポーツや芸能も仕事がなくなっていきます。企業が衰退していくので、テレビなどのスポンサーが激減するからです。特に若い人は地に足の着いた農業や林業、さらには介護や福祉、教育などの仕事に転職していくとよいでしょう。飲食業やホテル、旅館もかなり衰退していくでしょう。すでに昨年からその現象は現れていますが、これからさらに激化していくでしょう。以前のような大人数での会食や宿泊はなくなっていくと思った方がよいでしょう。
時代の変化を強く受けるものの一つに、教育があります。今までのように大学を出れば仕事につけるという時代は終わりました。また経済的にも大学へ行けない人も増えていきます。高校の時から社会に出る準備をしていく必要があります。今までのようなスポーツなどの部活一辺倒の過ごし方はなくなっていくでしょう。高校の時点で、ある程度社会に出ても通用する技術や知識を身に付けることが必要となってきます。さらに中学の時から。したがって受験のための勉強も変わっていくでしょう。より社会で通用する実践的な内容になるでしょう。もちろん多くの知識を学びたい人は大学に進めばよいのです。みんながみんな大学に行く必要はないということです。大学には本当に高度な知識を学ぶ人だけが行く所でよいのです。したがって、多くの大学が淘汰されていくでしょう。
そしてもう一つ、人と人とのつながりをより大切にしようという思いが強くなっていきます。いろいろな悩みを持った人が、同じような悩みをかかえている人とつながることで、支え合うことができるのです。たとえすぐに解決しなくても、共感し支え合うことができれば人は生きていけるのです。逆に孤独になってしまうと生きていけなくなり、場合によっては自らの命を絶ってしまうのです。さまざまなつながりができていくでしょう。直接会わなくても、メールやラインなどでもつながることはできます。すでにそのような会やNPO団体が活動しています。これからさらに多くなっていくでしょう。ただ、自分の悩み事だけを訴えるだけでなく、自分と同じように苦しんでいる人を思いやり、支えてあげることも必要です。自分のことばかり考えていては、何の解決にもなりません。相手のことを思いやれる状態になってこそ、解決の糸口が見えてくるのです。
新しい時代はすでに始まっています。そしてその波はまちがいなく人々の心をゆさぶっています。少しでもその波を感じ取れるようにするためには感謝する心と、謙虚な心をいつも持つことが必要です。「ありがとう」「どういたしまして」をいつも口に出して言っていきましょう。コロナはおそらく5月頃に一度は落ち着くでしょう。まずはその時まで何とか支え合っていきましょう。そして。次の冬までにしっかりと絆をきずいていくのです。寒くなればまたコロナは広がります。ワクチンで防ぐことはできません。なぜなら、インフルエンザは毎年流行するからです。コロナはインフルエンザよりも変異しやすい性質を持っています。ワクチンをそのつど変えていくことはとてもむずかしいのです。コロナもある意味ではカゼを引き起こす一ウイルスにすぎません。インフルエンザと同じような感覚で、しだいに生活の中に溶け込んでいくでしょう。おそらく2~3年後には今のように騒がなくなっていくでしょう。