日本人の主食であるお米は、非常に波動の高い食べ物なのです。さまざまな食べ物の中で、おそらく一番波動が高い物なのです。そのお米を日本人はあまり食べなくなってきました。その結果、元気がない、覇気がない、根気がない、そして活気がない人が増えて来ているのです。元気の気は、「氣」が語源なのです。
稲作はおよそ1万年前に中国で行われるようになり、朝鮮半島を経由して4千年前から5千年前の縄文時代後期に日本列島に伝わったとされています。それまでの縄文人はクリやドングリを主食にしていたのですが、稲作をするようになって、人口は急激に増えていったのです。大陸から弥生人が入ってきて、稲作はさらに盛んに行われるようになったのですが、縄文人が暮らしていた土地を弥生人がうばい、時には虐殺していったのです。戦うことをしない縄文人は北と南に逃れて行き、北海道と沖縄に定住したのです。それがアイヌの人であり、沖縄の人たちなのです。
米を主食にすることで、パンが主食の欧米人よりも肉や乳製品をあまり取らなくても、かなりの力が作り出されるのです。明治時代の初期、多くの欧米人が日本にやってきて、人力車を引く人たちの体力に驚き、その秘訣は何なのかをいろいろ調べたら、米を主食にしていることがその秘訣であることわかったのです。当時の庶民は、肉はあまり食べることはなく、米と味噌と野菜と小魚が中心だったので、人力車の車夫に肉やパンを食べさせて、その持久力を比較したのですが、明らかに米を主食にした時の方が、持久力が高かったのです。現在は肉を食べると元気が出るとか、力が出ると言われていますが、単なる思い込みにすぎないのです。日本人は長い間、米を主食にしていたので肉類を多く食べると、うまく消化できないため、返って体調が悪くなってしまうのです。
米の栽培に多くの水を必要とします。すでにお伝えしましたが、水にはすべての生き物を作り出す設計図が含まれていて、水を多く吸収することで生命の元になるパワーが蓄積されるのです。昔の人はそのことがわかっていたので、「氣」と言う言葉に米の字を入れたのです。このパワーもある意味での波動で、多くの素粒子が米の中に蓄積されているのです。この素粒子は、おそらく食べ物の中で一番パワーが高い物なのです。日本は水が豊かな国なので、米を栽培するには適しているのですが、中国や東南アジアでも米は栽培されますが、きれいな水ではないため日本の米ほどのパワーは持っていないのです。きれいな水ほどその情報は正確に伝達されるのです。
しかし、現在の稲作は、化学肥料や除草剤を使うため、やはり正確な情報が伝達されていないので、自然農法で栽培した米とくらべると、そのパワーは半減してしまうのです。自然農法で栽培した米であれば、まさに日の丸弁当だけで十分に元気で活動することができるのです。先ほどの明治の車夫もまさにそうだったのです。米と梅干だけで十分に重労働ができるのです。
話はさらにさかのぼり、戦国時代では玄米が主流だったので、当時の兵士は今では考えられない強靭な体力を持っていたのです。当時は手柄を上げるために、敵の兵や大将の首を切って、腰にぶら下げて戦ったのです。場合によってはいくつもの首をぶら下げて、鎧を着て、駆けずり回っていたのです。総重量が20キロから40キロにもなる状態で刀を振り回していたのです。当時は当然ながら肉などはほとんど食べることはなく、玄米と味噌が兵の主食だったのです。
今、おにぎりがブームとなっています。手ごろな値段で、さまざまな具材が楽しめるため、若い人や外国人にも愛好家が激増しています。昔のおにぎりとちがって、具材がちゃんと見えるようにしてあるのが特徴ですが、米を食べる人が増えてくれることはとてもいいことだと思います。しかし、肝心の米農家が現在、急速に減っているのです。高齢化に伴い、重労働はもうできないと廃業する人が増えているのです。また、後継者も慢性的に不足していて、耕作放棄地が激増しているのです。このままでは、唯一の自給率が100%の食糧である米も、輸入に頼ることになってしまうのです。しかし、世界的な異常気象によって、すべての食糧が不作となり、輸出量は減るばかりにあるため、安定して輸入することはできなくなります。若い人たちが安定した収入が得られるような制度を作って、米農家を育てていかなければならないのです。
米の特性を表した言葉が「氣」ですが、氣は体を動かすエネルーギー体であるエーテル体と同じと考えていいでしょう。エーテル体はチャクラから取り入れたエネルギーからも創られるのですが、食べ物に含まれているエネルギーからも創られるのです。それは鮮度のよい旬の野菜に多く含まれているのですが、加工されたり、冷凍されたりすると急速にエネルギーはなくなっていくのです。米もレトルト食品や冷凍食品に加工されれば、そのエネルギーはなくなってしまいます。できるだけ炊き立てのお米を食べることをおすすめします。さらにできるのであれば、昔ながらのカマドで炊いたお米がよいでしょう。電気炊飯器で炊くと、そうしても強力な電磁波を受けてしまうので、やはりエネルギーが弱くなってしまうのです。したがって、電子レンジで温めて食べることもひかえた方がよいでしょう。冷えてもエネルギーさほど減ることはありません。
米どころと言えば、新潟や秋田ですが、できたら自分が住んでいる地域で取れた米を食べるようにしてください。いわゆる地産地消です。日本は小さな島国ですが、北海道から沖縄までおよそ3000キロあり、地域によって地質には特性があって、水に含まれるミネラル成分も微妙に異なるのです。さらに、土壌菌も地域によって種類やその分布も微妙に異なるのです。そのため、米に蓄積される素粒子の種類や量も異なってくるのです。米に限らず、食べ物の多くはなるべく身近で作られた物を食べることで、その人のエーテル体はより活性化するのです。つまり、エーテル体はさまざまな素粒子がいろいろな比率で構成されているため、一人一人微妙に異なるのです。したがって、なるべく身近で取れた野菜や米を食べることで、一定のエネルギーを安定して取ることができるのです。地産地消をすすめる本当の意味は、まさに安定した同じエネルギーを得るためなのです。
理想は自給自足なのですが、すべてを行うことはよほどでないとできません。「ポツンと一軒家」に登場するような人は可能ですが、多くの人はなるべく身近で取れた物を食べるようにしていくしかないのです。少しでも野菜作りをしていくこともいいでしょう。