人の思いにはいろいろありますが、怒りや憎しみ、恨み、嫉妬、不安や恐れなどの思いはとても強い力を作り出してしまうのです。その力も波動でできているのです。ネガティブな思いは、それぞれに応じた臓器が作り出します。そして、そのエネルギー体をアストラル体と呼んでいます。中でも、肝臓が一番強い力を作り出すのです。
肝臓は沈黙の臓器とも言われていて、体の中で一番大きな臓器でもあるのです。肝臓は血液のクリーンセンターであり、化学工場でもあります。さらに、血液の配送センターでもあるのです。イライラすると「はらわたが煮えくり返って、頭に血が昇る」と言います。この時のはらわたが肝臓なのです。怒りの感情は、肝臓の機能を亢進させ、アストラル体を過剰に作り出してしまうのです。過剰に作り出されたアストラル体は、体から飛び出して一つのエネルギー体として雲のようにただようになるのです。そして、それらがいくつも合体して強力なエネルギー体となったのが、オロチなのです。オロチとは大蛇のことで、神話に登場する八岐大蛇(ヤマタノオロチ)でおなじみですが、実は龍でもあるのです。龍にもいろいろあって龍神もいますが、ヨーロッパの中世の物語に登場するドラゴンなのです。「逆鱗:げきりん」という言葉がありますが、この言葉の由来は、龍のあごの下の逆さのウロコに触れると、龍は怒ってその人を殺す」と言う、中国の故事からきているのです。この時の龍は天子、つまり、皇帝や目上の人を指していますが、いずれにしてもイライラしていると、この龍を引き寄せて、さらに激怒するようになってしますのです。
龍が取りつくと、ささいなことで激怒します。しかし、その後はケッロっとしているのです。周りの人は、ただ唖然としてしまうのです。このようなことが続くと、周りの人からの信用を失い、孤立していくのです。そして、邪悪な存在に取りつかれてしまうのです。いわゆる悪魔やサタンに。肝臓は怒り、心臓は狂喜、脾臓は心配、肺臓は悲しみ、腎臓は恐れの感情と深く関係しています。それぞれの感情を強く持つと、肝臓と同じようにアストラル体が過剰に作られて、体から遊離して合体し、いわゆる動物霊になるのです。キツネは不安や心配、タヌキは我を強くする心、ヘビは嫉妬、ムカデやサソリは憎しみなどの想念が作り出しているのです。それぞれに、性質が似ているから動物の名前が付けられていますが、本当の動物の霊ではないのです。これらの動物霊は、その感情を強く持っている人に引き寄せられて取りつき、その感情をさらに強くさせるのです。その結果、その感情に相応する臓器はオーバーワークして、病気になってしまうのです。多くの病気の原因はまさにネガティブな思いから生じるのです。
もう一つ、人の思いから生じる物があります。それは妖怪です。妖怪は、人のお金や物に対する執着の想念から作られているのです。金の亡者と言われるように、お金に対する異常なまでの思いがアストラル体を過剰に作り出して体から遊離し、いくつも合体して金の亡者と言う妖怪を作り出すのです。そして、同じような思いを持っている人に引き寄せられて、さらに金に対する執着を強くさせていくのです。ギャンブル依存症の人にも金の亡者の妖怪が取りついているのです。
浮気ばかりする人や風俗店で働く女性の多くには、淫乱の妖怪がついていて、ゴミ屋敷に住んでいる人には、何でも欲しがる餓鬼の妖怪がついているのです。ゲームばかりする人やアル中の人、過食症の人や薬物依存症の人にも妖怪が取りついている場合が多いのです。これらの妖怪は、取りついた人をそれぞれの物に対する執着をより強くさせて、過剰なアストラル体を創らせてそれをエサとしてより強くなっていくのです。取りつかれた人は、最終的には廃人となり、用済みとなるのです。妖怪は、また別の人に取りついてその力を大きくしていくのです。そのようなことが何千年、何万年と続けられているのです。マイナスの感情と物に対する執着の想念が、動物霊や妖怪を作り出しているのです。
人の想念の多くはアストラル体となって体から遊離して邪気となり、人に危害を加えてしまうことがあるのですが、プラスになることもあるのです。それは祈りなのです。病気で苦しんでいる人が早く良くなるように祈ると、その思いはエネルギー体となって相手に届くのです。その時のアストラル体はプラスに働くのです。そして、その時にこのプラスのアストラル体を生み出す臓器が脾臓なのです。漢方での脾臓は、現代医学の脾臓とは異なり、胃に近い臓器だと考えています。病に苦しんでいる人が少しでも良くなってもらいたいと言う思いが、プラスのアストラル体となって相手に届くのです。大勢の人が参加すれば、その力はより強くなり、時には奇跡を引き起こすこともあるのです。アメリカで、数千キロ離れた人の病気が早く治るように毎日祈ることをしたら、実際に病気が改善されたと言うことが報告されています。アストラル体も波動なので、量子物理学で明らかにされているように、波動は距離に関係なく瞬時に移動する性質を持っているのです。祈りの真逆になるのが、人を恨んだり憎んだりして生じる生霊なのです。
昔から、特定の人を恨んで、その人の名前を書いた紙を藁人形に張り付けて、五寸釘を打つようなことがされてきました。また、僧侶に呪いの呪文を唱えさせることもされてきました。そのことで、多くの人が苦しんだり、亡くなったりしたのです。しかし、そのようなことをすると、恨んで念を送った人にもその念が降りかかって、場合によって死んでしまうのです。量子物理学でも明らかになっているのですが、波動は生じた場所でもその力を発揮するのです。つまり、人を恨んだりすると、その想念は相手にも飛んで行くし、自分にも降りかかってくるのです。ただ、送った本人は、倍返しの状態になるでしょう。
今一度整理します。人の思いである想念も波動であり、素粒子の一種からできているのです。ネガティブな思いの想念は、マイナスのアストラル体となって人の体から遊離して、いくつも合体し、動物霊や妖怪となるのです。そして、同じようなネガティブな思いを持っている人に取りついて、さらにそのネガティブな思いを強くさせ、パワーアップしていくのです。長い歳月をかけて、強力な動物霊や妖怪が誕生してきたのです。これらの存在は、たえず人に取りついてネガティブな思いをさせることで、生じたマイナスのアストラル体をエサにして、不滅の状態を維持することができるのです。
動物霊や妖怪が人に取りつくと、過剰なアストラル体を作らせることになるため、それに相応する臓器は疲弊し、病気になっていくのです。多くの慢性病はネガティブな思いや物に対する執着の想念が原因となっているのです。そのことをしっかりと認識しないと、病気は根本的には治らないのです。いかに、ネガティブな思いをしないようにするか、物に執着しないようにするかが、大きな課題となるのです。