今年は暖冬になるはずだったのですが、予測が大幅に外れて、かなり寒さが厳しくなっています。そのため、インフルエンザやコロナがかなり流行し始めているのです。これからさらに感染は拡大していくでしょう。また、ノロウイルスや肺炎も流行していきます。慢性的な医薬品不足で適切な対応ができないため、多くの人が亡くなるかもしれません。
コロナが発生して4年目となります。この間、多くの人がワクチンを打ち、そして手洗い消毒にマスクをしてきました。そのため、多くの人の免疫力が著しく低下しているのです。ワクチンは、ウイルスや細菌の一部を体に入れることで抗体を作らせるのです。抗体はそれぞれのウイルスや細菌に対して、カギとカギ穴の関係のようにして作られます。したがって、同じウイルスでも型が少しでも変わると効力は発揮できなくなるのです。インフルエンザウイルスは毎年型が変わるので、そのつど異なるワクチンを打つ必要があるのです。しかし、抗体を作る力は無尽蔵にあるわけではないのです。限られた能力で、あらゆるウイルスや細菌に対しての抗体をいつも作っているのです。また、ガンに対する抗体も作っているのです。
コロナに対するワクチンをこの2年ほどで5回から6回打っている人がいます。この人たちの体は、コロナに対する抗体を作ることに専念するようになり、他のウイルスや細菌に対する抗体を作ることがおろそかになっているのです。もちろんガンに対する抗体も。その結果、帯状疱疹やインフルエンザ、そしでガンにかかる人が急増しているのです。さらに、手洗いや消毒剤を大量に使ってきたため、腸内細菌のバランスが大幅に乱れてしまい、免疫力全体も乱れてしまっているのです。人は普段から雑菌と接触することで、免疫力が鍛えられているのです。過度な消毒や除菌は、結果的に人の免疫力を低下させていくのです。ある程度の雑菌をいつも触ったり、口に入れることが大切なのです。
一般的に、コロナやインフルエンザ、ノロは冬場に流行しますが、多くの人の免疫力が低下しているため、温かくなっても流行は続いていくでしょう。これらの感染症にかからないようにするためには、やはり免疫力を高めるしかありません。そのためには、腸内細菌のバランスを整えることが最優先になります。テレビでは、そのような乳酸菌が多く宣伝されていますが、一種類の乳酸菌を大量に飲むことで腸内細菌のバランスを整えることはできません。通常、人の腸には1000種類から10000種類の細菌が住んでいます。それぞれがさまざまなネットワークを結んでいるので、一つの細菌を増やしたところで全体のバランスはびくともしないのです。それよりもさまざまな発酵食品を食べたり、無農薬で作った野菜を食べるように心がけるとよいでしょう。また、抗生物質はなるべく使わないようにすることも大切なのです。もちろん、体を冷やす食べ物や飲み物はひかえ、食品添加物がたくさん入った物やインスタント食品、レトルト食品などもひかえるとよいでしょう。
免疫力はすぐに高めることはできません。しかし、日々の食生活を改善することでちゃんと高まっていきます。いずれにしても体を冷やさないことを第一優先に考えるようにしてください。
能登半島地震でおよそ30000人が避難所で生活をしています。すでに、避難所でコロナやインフルエンザを発症している人が出ています。寒さとストレスと密集した環境では、あっという間に感染は広がってしまうのです。政府もやっと一部の避難者を安全な地域の施設やホテル、旅館などに移すことを始めました。しかし、すでに感染は始まっているので、感染拡大は止まらないでしょう。また、県外から応援に来た消防隊員や警察官、そして自衛官も疲労と寒さで感染しやすくなるのです。そのため、発熱や関節の痛みで通常の仕事ができなくなってしまい、撤退せざるおえなくなるのです。また、ボランティア活動でやってきている人たちも同じなのです。すべては、対応が遅すぎたのです。十分な医薬品もなく、医療機関も被害を受けている所がおおいため、重篤な肺炎を患ってしまった人たちを救うことはかなり難しくなっていきます。
今回の教訓をどれだけ生かせるかが急務なのです。すでにお伝えしているように、今年はさらに能登半島地震と同じくらいの規模の地震が6回ほど起こる可能性があるため、今すぐにでも準備しなければならないのです。特に、東北や北海道、そして山陰などは、能登よりも寒さが厳しいので、もし今、震度7クラスの地震が起これば、まちがいなくコロナやインフルエンザは爆発的に広がるでしょう。今まで打ってきたコロナワクチンは、おそらく無力となるでしょう。すでに、コロナウイルスは大きく変異しているため、今まで打ってきたワクチンでは対応できないのです。したがって、多くの人がコロナに感染する可能性があるのです。さらに、インフルエンザウイルスも今年は例年よりも大きく変異している可能性があるため、事前に打ったワクチンの効果はあまり期待できないかもしれません。そのため、場合によってはコロナとインフルエンザが同時に感染する人も出てくる可能性があるのです。
コロナにしてもインフルエンザにしても、症状はほとんど同じです。まず、首筋に寒気を感じたり、手足の関節が少し痛くなってきます。また、胃腸の弱い人は最初にのどが痛くなったりします。発熱はその後になるのです。初期段階でいかに早く対応するかが、重症化を防ぐことになるのです。漢方の代表的なカゼ薬である葛根湯は、胃腸がそこそこ丈夫で、首筋の寒気や節々の痛みを感じた時に、食前食後に関係なく、温かいお湯で服用すると、かなり改善してくれます。少しでもおかしいと思ったら、素早く飲むことが大切なのです。胃腸の弱い人は、葛根湯は不向きなので、柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)や参蘇飲(ジンソイン)を服用するとよいでしょう。すぐ服用できるように、常備薬として備えて置くとよいでしょう。仕事場や鞄などに入れておいて、すぐ飲めるようにしておくとよいでしょう。
コロナやインフルエンザは、漢方のカゼ薬だけでは十分に対応できないため、まずは初期対応として漢方のカゼ薬を服用して、その後は早めに医療機関を受診するとよいでしょう。しかし、医療機関では今、医薬品が不足していて、満足に出せない状況にあるのです。中には、診断はしても薬が出せないので、近くのドラッグストアで買ってくれと言う医療機関もあるくらいなのです。漢方のカゼ薬は十分にあるので、自分に合った薬をしっかりと常備しておいてください。
この通信は、2024年1月11日に書いています。すでに、コロナやインフルエンザの感染は広がりつつあります。何度もお伝えしていますが、感染した時の初期対応が重症化を防ぐ最大の防御となります。少しでも軽くすませるように、漢方のカゼ薬を活用してください。