現在、日本では独身の男性や女性が急速に増えています。特に男性は3割近くの人が独身で生涯を終えようとしています。女性は2割ぐらいになりそうです。さまざまな要因がありますが、このままでは少子高齢化が一気に進むことになります。このことは、先進国では同じような傾向があり、結婚しない人が増えていくのです。
なぜ結婚しないのか、人によってそれぞれ理由は異なりますが、結婚することに対しての夢や希望が持てないのです。夫婦で新しい家庭を作っていくことに対しての魅力を感じていないのです。それよりは、自分の好きなことや仕事に専念したいと考えている人が増えているのです。特に都会に住んでいる女性は、その傾向が強いようです。しかし、ある程度の年齢になってくると、生涯一人でいることへの不安や寂しさから、遅まきながら結婚しようと考え始めるのです。そのため晩婚者が増えて、子どもがなかなかできずに、不妊治療に通う人が増えているのです。このような傾向はますます増えていくことでしょう。男性は、40歳を過ぎると結婚をあきらめてしまい、自分の趣味やレジャーにのめり込んでいくのです。しかし、生涯一人では寂しいので、あわてて結婚相談所に駆け込むケースが多いのです。
現在、結婚相談所もいろいろあって、スマホなどで簡単に相手を探し出すアプリもあるのですが、中には詐欺的なものもあるため、安易に選ぶことはさけたほうがよいでしょう。やはり、信頼できる人の紹介で出会うことをおすすめします。男女が結婚して新しい家庭を築いていくことが、どれだけすばらしいことなのかを、もっと小さい頃から知る必要があるのです。それは、まさに親の背中が示してくれるのです。ケンカばかりしている親の元で育った子どもは、結婚に対しての願望は薄れていくでしょう。父親が仕事ばかりで、家族を顧みなかったり、母親がいつも怒ってばかりいると、子どもを育てる意味が薄れていくのです。親がどれだけ子どもに愛情を注いでくれるかで、結婚して新しい家庭を築くことへの意欲が湧いてくるのです。バブルが崩壊した30年前頃から、家族の絆も崩壊し始めたのです。お金に踊らされて、大切なものを見失ってしまったのです。
その後遺症は今も続いていて、何のために働くのかが不確定になってしまったのです。その結果、今さえよければいいと言うような、刹那的な生き方をする人が増えて来て、結婚することへの意欲を低下させているのです。このままこのような状態が続いていくと、20年後には半分の人が独身で生涯を終わるようになってしまうかもしれないのです。しかしその前に、後1~2年で、日本の人口は半分になってしまうので、結婚したくても相手が見つからない状態になるかもしれません。いずれにしても、結婚して新たな家庭を築き、子どもを育てていく当たり前のことを、多くの人がしていくような環境を作っていかないといけないのです。
結婚とは、男女が互いを思いやり、助け合っていく共同作業なのです。どちらかが身勝手なことばかりしていると、成り立たないのです。今、多くの夫婦が離婚をしています。その原因はいろいろありますが、やはり、どちらかが身勝手なことをしているのです。
結婚相談所もいろいろありますが、今は昔のようなスタイルではなく、自分の求めている理想像を入力して、それに該当する人をコンピュウターが選んでくれるのです。とても便利ではありますが、人の心理は簡単なものではなく、思った通りの人を見つけ出すのは至難の業なのです。コンピュウターによる選択はあくまで参考程度にし、やはり何度も直接会って、さまざまな話をすることで自分との相性を見極めていくのです。しかし、その過程を省略してしまう人が多いため、いざ結婚してからこんなはずじゃなかった思い、離婚してしまうのです。生涯の伴侶を決めるのに、安易に選んではいけないのです。何度も話し、そして互いに納得できる確かなものをしっかりとつかむまでは、決めないようにするのです。
多くの若者は、コロナによって異性とふれ合う機会を逃してしまいました。そのため、ますます結婚から遠ざかっているのですが、さまざまな団体が異性とふれ合う機会を作っています。ゲーム感覚やスポーツ感覚など、みんなが楽しく参加できるイベントがあるので、積極的に参加してみるとよいでしょう。まずは、多くの異性の人と話してみることです。特に男性は、女性と話す機会が少ないので、何を話していいのかわからないのです。話そうと考えれば考えるほど話せなくなっていくので、いかにラフに、そして自然体で話すことができるようにするのです。そのためにはやはり何度も体験していくしかないのです。
今、悪質ホストが問題になっています。若い女性をターゲットにして、ホストクラブに通わせるように仕向け、借金をしてまでも通うようにさせて、最終的には売春などの風俗に引き込んでいくのです。巧妙な手口によって、若い女性をとりこにしてしまうのです。若い女性は自分の悩み事や愚痴を親切に聞いてくれる人を求めているのです。本来なら、友人や先輩などに話せばすむのですが、人間関係が希薄になって気軽に話すことができなくなっているのです。また、ちやほやしてくれる人を求めているのです。普段、そのようなことをされていない人は、言葉巧みにちやほやされると舞い上がってしまうのです。あまりにも幼稚な面があるのですが、それだけ今の若者の精神年齢が低いことも一因しているのです。さまざまな本を読んだり、人生についてじっくり考えることをしていないので、精神が成長していないのです。二十歳をすぎても、精神年齢は小学生の低学年レベルの人が多いのです。そのような人たちをだますことは簡単なのです。
男性も同じで、ゲームやアニメに没頭して深く考えることをしていないため、人を思いやる心が育っていないのです。男女共に精神年齢が低いため、結婚して家庭を築いていくことに関心を持てないのです。このような状態をどのように改善していくのか、一つの打開策があります。これから経済は極端に悪化していきます。そのため、多くの人が貧困に苦しむことになります。そのような状態で、一人で生きていくことはとても辛くなっていきます。一人で生きていくよりも、二人で寄り添っていけば何とかなっていくのです。互いに思いやり、励まし合い、そしていたわり合っていくのです。そのことで夫婦の絆が作られていくのです。いよいよその時が来ました。一組でもこれからの日本を築いていく、カップルが誕生することを願っています。
結婚は人生の大きな転換期でもあります。それまで一人で自由気ままに生きて来た人が伴侶を得ることで、ある意味で拘束されます。しかし、そのことで忍耐力と協調性と、思いやる心が育てられていくのです。さらに、子どもができることで一層育てられていくのです。それが人として生まれてきた目的でもあるのです。自由気ままな人生を生涯続ける人もいますが、最後は寂しい思いをするでしょう。