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まが玉通信

まが玉通信No23【猛暑】

23年04月07日

今年は春が早くやってきて、桜の開花も1週間ほど早くなりました。気温も日によっては5月中旬並みになる日も増えてきたようです。おそらく5月末から一気に気温が上昇し、真夏並みの日が多くなることになりそうなのです。その結果、熱中症や心筋梗塞、脳梗塞などが多く発症しやすくなるのです。

 

漢方の気象予想学によれば、今年は、5月下旬から7月下旬までは真夏並みとなり、9月下旬までは時折肌寒くなると予測しています。そして冬は暖冬になると。過去数千年の統計から、10年周期で気象の変動があることを昔の人は知っていたのです。そしてそれは今でも使うことができて、現代の長期天気予報よりもはるかに精度が高いのです。ただ、最近は地球温暖化の要因が重なってきたため、10年周期の変動がより極端になってきているのです。いずれにしても、今年は例年よりも寒暖差が激しく、気温の急激な変化に体が対応できなくなってしまうので、十分な注意を必要とするのです。すでに、気象の急激な変動はいたる所で生じています。ヨーロッパ、アメリカ、中国、オーストリアなどでは干ばつが続き、南米やトルコなどでは洪水が多発しています。日本では、海流の変動によって季節外れの魚が大漁に取れたり、逆にまったく取れない魚もいたりしています。これからさらに激化していくでしょう。

 

日本は5月下旬から7月下旬まで、一気に真夏並みの状態になっていきます。そのため、熱中症や心筋梗塞、脳梗塞などの症状が多く発症するようになります。また、冷たい物を飲みすぎてしまい、下痢やめまい、ふらつきも多くなるでしょう。野菜なども場合によっては、熱波によって枯れてしまうかもしれません。日常生活では冷房が必要になるのですが、電気代の高騰で節電する人が多く、やはり熱中症が多発することとなります。公共の施設や大学なども節電対策で、休館や休校を実施するところもでてくるでしょう。場合によっては、電力の部分的な停電が実施されるかもしれません。いずれにしても、電力の供給が間に合わない状態が起こってくることになるでしょう。

 

7月の下旬から9月の下旬までは、一転して時折肌寒くなり、カゼやインフルエンザにかかる人が目立つようになるでしょう。すでに鳥インフルエンザが世界中で猛威を振るっていますが、場合によっては、人にも感染するかもしれません。この頃になると豪雨が多くなり、あちこちで河川の氾濫が多くなることでしょう。そのため、多くの田畑が被害を受けて、野菜は高騰し、米の生育もかなりの影響を受けることになります。そこに追い打ちをかけるのが、7月の下旬から9月の下旬まで続く冷夏なのです。例年よりも日照時間は短くなり、気温もかなり低下するため、米の生育は最悪の状態になるかもしれません。もちろん野菜の生育も。今まで以上の高値となる可能性があります。すでに食料品の値段はうなぎ登りですが、さらなる拍車がかかることになるでしょう。ちなみにこれからの猛暑で、ニワトリも卵を産む体力を失い、さらに値段は高騰していくでしょう。当然ながらマヨネーズなどの卵を使った食料品もすべて値上がっていくのです。牛も暑さで乳を出す力が低下します。乳製品も必然的に値上がっていくのです。
急激な温度変化に対応する体を作るには、汗をかくことです。軽いジョキングや山登りなどで、汗をしっかりかくように心がけてください。時間のない方は、熱めのお風呂にしっかりつかって、汗をかくとよいでしょう。さらに、冷たい物をたくさん飲むのはひかえるようにし、ショウガやネギなどの薬味を積極的に食べるようにするとよいでしょう。胃が冷えてしまうと汗をかくことができなくなってしまいます。胃は体の中の溶鉱炉で、その熱源が発汗力を高めてくれるのです。胃が丈夫な人は少し食べただけでも汗をよくかきます。逆に胃が弱い人は汗がなかなかでません。冷たい物を食べたり、飲んでばかりいると胃が冷えてしまって、汗が上手くかけなくなってしまうのです。

 

世界的な異常気象はさらに激化していくでしょう。そのため、農作物はかなりの影響を受けるため、主要穀物である小麦や大豆、トウモロコシの値段は世界的に高騰していきます。すでに、数年前の倍近くまで値上がっているものもあるのです。そこに拍車をかけて、中国などが買い占めをしているので、価格は上がるばかりなのです。ロシアによるウクライナ侵攻も大きな要因となっています。紛争まだ続くため、小麦やトウモロコシの価格は上がるばかりでしょう。今まで輸出してきた国は、当然ながら自国民のへの供給を優先させるため、場合によっては輸出を停止するかもしれません。そうなると、いくらお金を出しても輸出してくれないのです。そのような状態が目の前に迫ってきているのです。多くの食糧を輸入に頼っている日本はどうなるのか、よく考えるようにしてください。愚かな政府には、この難局を打開する手立ては何もないのです。以前からお伝えしているように、少しでも自分で食べる物は自分で育てることを実践してください。

 

今年はもう一つ気をつけることがあります。地震と火山の噴火です。日本は火山大国であり、地震大国でもあるのですが、さまざまな要因が重なって、今年は大きな地震と火山噴火が起こりそうなのです。いつ、どこで発生するかはわかりませんが、逆にどこで発生してもおかしくないと思ってください。特に沿岸部にお住まいの方は、津波に十分気をつけるようにしてください。また、活火山への登山はひかえるようにした方がよいでしょう。御嶽山のようなことがどこで起こってもおかしくないのです、さらに、地震などで広範囲に及ぶ停電も起こりやすくなるので、数日分の食糧と飲料水はしっかり確保しておいてください。夏場にこのようなことが生じると、都心部ではヒートアイランドになるため、とても生活することはできなくなってしまいます。場合によっては、一時的に避難できる場所を確保するようにしてください。親類や友人の家などに、あらかじめいざという時にお世話になるかもしれないことを確認しておくとよいでしょう。

 

4月中旬から5月の下旬までは、寒暖差が大きくなるので、着る物をこまめに替えて対応するようにしてください。日によって、暖房を使ったり、冷房を使ったりすることになります。コロナは落ち着いてきましたが、インフルエンザが流行するかもしれません。症状はよく似ているので、検査しないとどちらなのかは判断できませんが、いずれにしても漢方薬の風邪薬を常備して、すこしでもおかしいと思ったら早めに服用するようにしてください。そして、発熱が激しい時は漢方の即刻解熱薬「霊黄参:レイオウサン」を併用するようにしてください。

 

ちなみに、今年は心臓が不調になりやすい年回りでもあります。急激な温度変化に心臓は激務を強いられるからです。動悸や息切れが生じやすくなります。前もって、心臓のコンディションを良くする漢方薬:「律鼓心:リッコシン」を毎朝1粒飲んでいくとよいでしょう。転ばぬ先の杖となります。

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