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近未来通信No24【宗教】

23年01月26日

宗教は、はるか昔からありました。原始的な宗教があって、目に見えない存在をひたすら信じるものもあり、時にはあやしいものもありました。長い歳月をかけて、さまざまな形が作られてきました。そのため、神もいろいろあるのです。日本は特にその数が多く、おそらく世界で一番多くの神を信仰している国と言えるでしょう。

 

人はどうして神を信仰するようになったのか、目に見えない存在がいることをどのようにして知ったのか。その答えを見つけていくと、人には目に見えない存在を感じる力があることに行き着くのです。神だけでなく、霊や魂、邪気や動物霊に妖怪、さらには怨霊や魔物など多くの存在を感じることができるのです。中でも人にさまざまな幸せをもたらしてくれる存在を神として、崇めるようになったのです。神は、恵みの雨を降らせたり、病気を治してくれたり、さらには苦しみや悲しみを和らげてくれます。なぜ、そのようなことをしてくれるのか、そしてそのような力がなぜ働くのかを人々は考えるようになったのです。すると、夢などである種のお告げを受ける人が現れるようになり、その存在が私たちを創った存在であることを知るようになったのです。

 

つまり、人は目に見えない存在に創られて、生かされていることを知るようになっていったのです。そして、その存在を神として崇めるようになったのです。神の名は地域によってさまざまですが、共通しているのは自分たちをいつも見守り、そして助けてくれているということです。それに対して感謝の気持ちを現すために、いろいろな物をお供えしたり、石や木を神に見立てて祀るようになったのです。このようなことが世界の至る所で行われてきたのです。しかし、これを一般的に宗教とは言いません。あえて言うなら、神秘的儀式となります。

 

宗教とは、神の代行者となる教祖的な存在が多くの人を組織的に支配するもので、教祖の言うことは絶対で、神に近い存在であるように信じさせるものなのです。今の新興宗教はまさにそれを行っているのです。なぜ、多くの人が新興宗教に引かれてしまうのか。人は苦しいことや辛いことに出合うと、何かにすがりたくなってしまいます。いわゆる「苦しい時の神頼み」と言われるように、苦しみから早く解放されたいと言う思いが、神の存在を意識させるようになるのです。普段、何気なく生活している時は、神の存在をあまり意識しませんが、辛くなると意識するのです。ある意味でご都合主義なのです。そのような人の弱みに付け込んで、神を信じれば苦しみから解放されると言って、取り込んでいくのが宗教なのです。一度入ってしまうと、さまざまな教義を受けていくことで、教祖自体を神と崇めるようになってしまうのです。オーム真理教や統一教会、学会に真光教、天理教に幸福の科学など、新興宗教はみな同じことをしているのです。

 

新興宗教とは、幕末から現在に至るまでにできた宗教団体で、その元祖と言えるのが大本教であり、黒住教、天理教なのです。そして戦後、これらから分裂して多くの宗教団体が誕生しました。さらに最近では、まったく新しい形態の宗教団体も誕生しています。いずれにしても、これらの信徒の多くは教祖や幹部の言うことには絶対服従であり、多額の寄付を強要されているのです。
日本に仏教が伝えられたのは西暦500年頃ですが、全国的に仏教を普及させたのが聖徳太子なのです。奈良の大仏殿を建立して、仏教を国の根幹にしようとしたのです。それまでは、神道が主流だったのですが、地方の豪族の力が強かったため、朝廷は不安定な状態にあったのです。そこで、仏教を普及させることで人々の心を統一させようとしたのです。当時は信仰心が低かったので、仏を信じることで極楽浄土に行けることを広めたのです。死後の世界観は当時はあまり知られていなかったので、多くの人が関心を持つようになり、爆発的に普及していったのです。そして、朝廷が仏教を庇護していることを知らしめるために、奈良の大仏を建立したのです。ある意味での宣伝広告塔としたのです。そのことで、朝廷が仏の力を授かっていると思わせるようにしたのです。これこそが政治と宗教のつながりなのです。

 

その後、朝廷は仏教をより普及させるために、多くの僧侶を中国に派遣して本場の仏教を学ばせたのです。それが遣唐使であり、遣隋使なのです。もちろん仏教だけでなく、さまざまな文化や知識も取り入れるためだったのですが、一番の目的は仏教だったのです。ちなみに、当初は朝鮮から仏教を取り入れたのですが、仏教だけでなく帰化人がその権力を強めようとしたため内紛が起こったため、中国から直接学ぶようになったのです。その内紛が大化の改新であり、仏教によってその権力を拡大しようとしていたのが蘇我氏なのです。蘇我氏の由来は諸説いろいろありますが、やはり朝鮮由来なのです。朝鮮からははるか昔から、多くの人が渡ってきて、日本でも互いに権力争いをしてきたのです。

 

江戸時代になると幕府は、仏教をかなり庇護するようになりました。長い戦乱の世が続き、多くの寺院が荒廃したため、立て直しをはかったのです。その代わりに寺は、村人や町人をある意味での監視役をするようになったのです。檀家制度を作ることで寺は檀家の家族のことを熟知し、幕府に対して不満を持つ者がいないか、いつも目を光らしていたのです。これも政治と宗教が手を組んだ形なのです。そして、明治になると神道を国の根幹に据えて、その象徴である天皇を利用して国民を洗脳していったのです。そして今は、すでにお伝えした新興宗教と政治がつながって、私たちを洗脳しようとしているのです。1500年も前から同じようなことが日本では行われているのです。もうこのような愚行は終わらせる時がきたようです。

 

宗教は人が人を支配するために作られたものです。一部の権力者が神の名を使って多くの人を信者にし、権力を拡大していくのです。そして多くの財産を増やし、お金をほしいままにしていくのです。その究極がローマカトリックであり、旧世界統一教会なのです。ローマカトリックは、その歴史は古いのですが、一時はローマ皇帝よりもその権力を強くしたこともあるぐらいで、長い間その権力を維持してきたのです。しかし、聖職者による幼児虐待や多額の資産を横領した司教の問題が発覚し、さらに、アメリカの反イルミナティ勢力の軍隊が、バチカンから大量の金塊を押収したのです。このことでローマカトリックの権力は著しく低下し、崩壊寸前となっているのです。おそらく現在の教皇が死去すれば、完全に崩壊するでしょう。

 

統一教会も同じく崩壊の一途を歩んでいます。設立者が亡くなって、跡目争いで内部闘争が激化し、暗殺された元総理のつながりが知られるようになって、法律的にも厳しい活動制限がしかれるようになったからです。多くの政治家もつながりを断つようになってきているため、さまざまな庇護がなくなっていくのです。逆に言えば、政治家によって守られてきたため、やりたい放題のことができたのです。

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