石油や石炭、そして天然ガスなどの化石燃料はこれから急速に手に入りにくくなっていくでしょう。なぜなら、世界的に人口が減少し、それらを採掘したり精製し、運搬する人が激減するからです。さらに、異常気象や自然災害で油田や採掘場が被害を受けることもあるのです。また、テロや戦争などでも。
ロシアによるウクライナ侵攻で、天然ガスや石油が高騰してきました。ロシア産の天然ガスや石油が経済制裁の対象となって、取引を停止する国が増えたため、必然的に他の国の需要が高まって価格が上がってきたのです。この戦争が長引けばさらに上っていくでしょう。日本はロシアから直接天然ガス輸入しようとしていますが、日本は欧米諸国といっしょにロシアへの非難を強めているので、当然ながら天然ガスの取引を中止することになります。その結果、プロパンガスや都市ガスなどはさらに値上がっていくでしょう。そして、石油産油国の中にはロシア側の国もいくつかあるため、日本への輸出を制限する可能性もあるのです。戦争が長引けばそれはより強くなっていくことでしょう。
多くのエネルギー資源を輸入に頼っている日本は、これからかなり厳しい状態となっていきます。すでに多くの物の値段が上がってきていますが、さらに上っていくことはまちがいないでしょう。ガソリンは現在、国が補助金を出すことで価格は抑えられていますが、いつまでも続くことはありません。おそらく、春頃には予算が枯渇し、大幅な値上げとなるでしょう。その結果、物流コストがすべての物に転化されていくため、必然的に値上がっていくのです。さらに、製造コストも上がるため、値上げは天井知らずとなっていくでしょう。そのため、景気は著しく低迷し、多くの人が苦しい生活を強いられていくようになります。
石油や天然ガスの代替えとなる物は、現在はまだ量産されていません。しかし、これからさまざまな形で急速に発展していくでしょう。その一番手となるのが、ペットボトルなどのプラスチック製品なのです。すでにリサイクルが浸透していますが、さらに精度を上げることで代替え燃料や他のプラスチック製品の原料として使っていくのです。当分の間はしのぐことができますが、いずれは在庫もなくなっていくため、その後は間伐材や使われなくなった家屋の木材に流木などを使っていくのです。それだけの技術はすでに確立されているのです。コスト面が問題だったのですが、石油や天然ガスが高騰すれば十分にやっていけるようになるのです。
10年後には石油や天然ガスの使用料は現在の10分の1以下となっているでしょう。リサイクル産業が主流となり、さまざまな技術が実用化されています。特に目立つのが、使われなくなった家電製品を細かく分類して、金属、プラスチック、そして半導体を再利用していくのです。自動車やトラック、重機も同じように再利用されていくでしょう。パソコンやスマホも。ある気味で日本には資源の山がいくつもあるのです。それをいかに活用していくかが、これからの課題となるのです。リサイクル社会は江戸時代に確立されていたのです。今一度、そのような社会を作っていくのです。
10年後になるとリサイクル社会は定着し、それに見合った生活をしていくことになります。無駄な物は作らず、そして買わない。物を大切にして長く使う。作る側も、長く使えるような良い物を作る。そのことで資源を有効に活用し、自然との共生を果たしていくのです。それが本来の姿でもあるのです。今までのような大量生産、大量消費を進めてきた結果、自然を破壊し、多くの生き物の生命を絶えさせてきたのです。今一度、人類が誕生した役目を再認識する時がきたのです。人類が誕生したのは、すべての生物が誕生して一つの調和が保たれるようになってからなのです。つまり、人類は地球にとっていなくてもよい存在なのです。しかし、地球の調和は時としてくずれます。それを保全するために人類は誕生したのです。保全とは植林をしたり、荒れ地を豊かに土地にしたり、増えすぎた動植物を削減したり、さらには絶滅しそうな動植物を保護したりと。しかし、今の人類はすべて真逆のことをしているのです。
自然の調和を維持しながら生活していくことがこれからの大きな課題になるのです。そのためには、いかに資源を大切に有効活用していくか、そして人類以外の生き物の生態系をいかに尊重し、温存していくかが必要とされていくのです。そのための第一歩が化石燃料をいかに使わないようにしていくかなのです。化石燃料は太古の昔、二酸化炭素が過剰にあった状態を改善するために、植物が二酸化炭素を取り入れて地下深くに封印したのです。そのおかげで酸素が多くなり、さまざまな生物が生息できるようになってきたのです。しかし、人類はこの100年で封印されていた二酸化炭素を地上にまき散らしてきたのです。温暖化を引き起こし、多くの生き物を絶滅に追いやっているのです。これ以上、化石燃料を使うことは許されないのです。そのことを今一度再認識しなければならないのです。
化石燃料の代替えとなっていくのは、麻なのです。戦前まで日本では麻の栽培が盛んに行われていました。麻は比較的早く成長し、荒れ地でも栽培することができるのです。着物に使われたり、油や医薬品、さらにはしめ縄や神職の衣装にも使われてきました。しかし戦後、アメリカのGHQによって麻を自由に栽培できないようにされてしまったのです。いわゆる麻薬取締法なる法律によって、麻を麻薬の一種と見なすようになったのです。麻にもいろいろあって、日本で古来より栽培されてきたのがヘンプと言って、麻薬の成分はほとんど含まれておらず、食用としても使われてきたのです。七味唐辛子に入っている麻の実がヘンプなのです。しかし、アメリカは日本に石油を使わせるために、ヘンプも大麻と同じように法律でしばりつけたのです。ヘンプは石油に匹敵するほどの利用価値があるからです。日本が石油に依存すれば、日本をコントロールできると考えたのです。それは小麦やトウモロコシ、大豆も同じなのです。
日本は、食糧もエネルギーもアメリカに牛耳られているのです。しかし、これからはアメリカの呪縛から解放されなくてはなりません。ヘンプを栽培することで、石油はほとんど不要になっていくでしょう。しかし、現存する麻薬取締法をどのように打破していくかが、これからの大きな課題となるのです。これからの10年で、世の中は激変していきます。化石燃料が手に入らなくなれば、それに代わる物を使っていくしかないのです。ヘンプほどその有用性があるものはないのです。すでに、アメリカやヨーロッパではヘンプを公認してさまざまな原材料として使っているのです。自動車の内装や家の建材として、さらにはプラスチックの原料としても。日本は一度決めたことはなかなか変えない悪い習慣があります。特に役所は。おそらく、段階的に麻薬取締法は解除されていくことでしょう。大麻とヘンプはまったく異なる物であることを認識してください。