この通信は「魂の誕生」をお伝えします。魂の誕生とその意志についてお伝えしましたが、この意志は時々変わるのです。何度も転生する間に、当初の意志が変わることもあるのです。それは、人が大きく成長した時に変わるのです。つまり、ある程度意志を具現化することができると、さらなる目的を求めるようになるのです。
多くの魂はその意志を一貫して果たしていきますが、中にはある程度その意志を果たしてしまう場合もあるのです。つまり、魂がその意志を果たしていく過程を学校にたとえると、最終ゴールは大学の卒業なのです。多くの魂はそこまで到達することはできませんが、中にはしてしまう魂もいるのです。大学を卒業すると、人は社会人として働くのですが、魂はある意味の大学院に進学するのです。その段階になると、明確な目的を決めて専門的になっていくのです。たとえば、人を愛するためにはどれだけのことをしなければならないのか、愛の深さを調べてみたり、愛によって人はどのように変わっていくのかを細かく探究していくのです。そのような人が研究職や大学の講師や教授になるのです。また、職人や専門的な仕事をしている人もいます。一つのことを極めていくのです。
また、多くの人を導く人もいます。たとえば、福沢諭吉や吉田松陰、最近では松下幸之助やイエローハットの創設者である鍵山秀三郎などがそうなのです。そして今、新たに現れようとしている人が若手タレントの芦田愛菜さんです。子役でデビューし、今では名門私立校に通う傍らタレント活動をしていますが、大変な読書家で自分の考えをきちんと持っています。これから多くの若者にすばらしい影響を与えていくでしょう。自分の考えを持つためにはいろいろと考えたり、本を読んだり、人の話を聞いたり、さらには多くの体験をしなければなりません。今はインターネットでさまざまな情報を手に入れることができます。そのため、自分で深く考えることをしないのです。誰かの意見をそのまま自分の意見にしている人が多いのです。それでは人の心を動かすことはできません。自分の考えをちゃんと持てるかどうかでその人の重みがちがってくるのです。
人の考えや意見を素直に聞き入れられる人は、魂の伸び代が高く成長の度合が早いのです。そのため転生する回数が少ないのです。逆に了見の狭い人は、魂の成長が遅いので何度も転生するのです。魂にもよりますが、転生するまでの期間はおよそ100年から1000年であり、一般的には300年から400年となります。中でもめずらしいのが、中国のある村では亡くなるとすぐに転生するのです。それもその村で。一般的には世界中を転生していくのですが、この村はわずか数百人で何度も生まれ変わっているのです。そして前世の記憶を克明に覚えているのです。そのため血縁関係がなくても、それ以上のつながりを持っているのです。なぜこのようなことが起こっているのか、おそらくこの村はかなりの田舎で外部との接触はほとんどなく、とても貧しい生活をしていたので、みんなで助け合っていかないと生きていけなかったのです。そのため少しでも結束を強めるためにこのようなことになったのだと思います。とてもめずらしいことですが、魂が成長するためにはいろいろなパターンがあるのです。
魂が成長するためにはさまざまな体験が必要なのですが、その体験を作り出す環境が必要なのです。環境とは、生まれて来る前にある程度の粗筋を決めてくるのですが、その粗筋がちゃんと実現するためには、それなりの段取りが必要なのです。その段取りをしてくれるのが守護霊なのです。守護霊の多くはすでに何度も転生し、その意志をある程度果たした魂がなるのです。大方はその人の血縁関係や先祖がなるのですが、時々前世が守護霊のなることがあります。前世が何かしらのことを成し遂げようとしたにもかかわらず、いろいろな理由で道半ばで終わってしまうと、それを成し遂げてもらうために前世の魂が新たに魂を生み出すのです。いわゆる分身として。そして前世の魂はその分身の守護霊となるのです。このケースは意外と多く、分身である魂が宿った人は前世の才能を引き継いでいるため、習ったこともないことが意外とすらすらとできてしまうことがあります。音楽や芸術、占いや学問などで天才的な人の多くはそのような人なのです。
守護霊が環境をどれだけ整えてくれるかで、その人の生まれて来る前に決めた粗筋が果たせるかどうかが決まってくるのです。守護霊もその力にはばらつきがあって、粗筋を完全に果たせる環境を整えることができるかどうかにばらつきがでてくるのです。それを補ってくれるのが指導霊なのです。指導霊は基本的には霊界にいるのですが、時々守護霊の働きを補うために人間界にやってきます。指導霊の多くは肉体に宿ることはなく、転生をくり返す魂をさまざまな形で導き、守護霊のフォローもするのです。ちなみに指導霊は神に近い存在でもあるのです。指導霊はさらに多くの神を人々とつなげることもします。いわゆる守護神を導くのです。守護神はだれでもつくわけではありません。ある程度魂が成長していて、これからの時代を作っていく人と結びつくのです。今、そのことが急速に進んでいます。多くの神がその御役目を果たすために、その御役目に応じた人と結びつき始めているのです。これからさらに増えていくでしょう。
守護霊に指導霊、そして守護神の力によって私たちは動かさられているのです。いかに目に見えない存在の力が働いているのかをしっかりと認識しなければならないのです。そしてさらに、多くの先祖の霊や前世の霊も支えてくれているのです。ある意味で私たちはそれらの存在にすべて動かされているのです。しかし、我欲が強いとそれらの力は十分に発揮できないのです。自分ですべてをしていると思っている人は、とても苦しい思いをするのです。自力でできることはほんのわずかなのです。ある意味で川の流れに身をまかしていくと何とかなっていくのです。多くの人は急流を上流に向かって懸命に泳ぐ人生を送っているのです。若いうちはよくても、ある程度の年齢になれば息絶えてしまうのです。死んでしまうわけではありませんが、さまざまな病気になったり身体をこわしてしまうのです。そうなってからでは遅いのです。いかに目に見えない存在を信じて生きていくかが大きな課題となるのです。
魂が成長するためにいかに多くの目に見えない存在が関わっているのかをお伝えしてきました。これらの存在なしでは、私たちは生きていくことはできないのです。なぜなら、災難はいつ降りかかってくるかわかりません。交通事故や自然災害、身近なところでは小石につまずいて転んでしまうとか、ビルの窓からまちがって小物が落ちたりしてきたても、普通はそれでケガをすることはありません。なぜなら、目に見えない存在が守ってくれているからです。生死を分ける緊急時にはこの存在たちが全力で助けてくれます。しかし、それでも助からない時があります。それはその人の寿命であり、天命なのです。人によってそれはさまざまですが、その多くは生まれて来る前にちゃんと決めてくるのです。