この通信は「日本の神々」についてお伝えします。現津神にはさらにユニークな神様がおみえになります。住吉三神と呼ばれていて、イザナギノカミが禊をした時に生まれたとされる神で、ソコツツノオノノカミ(底筒男神)、ナカツツノオノノカミ(中筒男神)、ウワツツノオノノカミ(表筒男神)と言います。
この神様は海の航海を守ってくださる神として、全国の港や造船所で祀られています。しかし、この神様は海とは何の関係もなく、兄弟でもないのです。この神様の共通しているところは、筒の名が付いていることです。筒は人の体を表わしているのです。人の体をシンプルにすると竹輪のような状態になります。上が口で下が肛門になるのです。中の空洞は消化器系等になるのです。つまり、底とは消化器系等の空洞の部分で、特に胃や腸の内壁の部分を示しているのです。中はまさしく肉の部分で、筋肉や他の臓器がある部分なのです。そして表は皮膚の部分を表わしているのです。つまりこの神様は、人の体のそれぞれの部位をお守りくださる神様なのです。さらに言えば、まさしく病気を治してくれる神様なのです。すでにお伝えしましたが、病気を治してくれる神様はいませんと言いましたが、実はこの神様たちは唯一治してくれるのです。しかし、多くの人はこの神様たちを海の神様だと信じているので、病気祈願をすることはないのです。そのため、この神様たちのお力が十分に発揮されていないのです。
ただ、病気を治すと言っても、ただ祈願すれば治してくれるわけではありません。なぜ病気になったのかをよく考え、そしてそれまでの考え方や生き方を変えてからでないといけないのです。そのためにはやはり感謝と謙虚さを実践していくしかないのです。そうするとこの神様たちはその度合いに応じて病気を治していってくれるのです。男は性別を表わしているのではなく、男のようにしっかりさせると言う意味なのです。しかし、最近の男性は弱いのでそういう意味合いは当てはまりません。いずれにしてもこの神様たちは本当の意味で病気を治してくれる神々なのです。
もう一つこの神様たちのお力があるのです。それは、筒のように遠くを見通すことができるのです。つまり、底は間近な先、中は中期的な先、表はまさしく先の先を表わしているのです。この神様たちを信じていつも感謝をお伝えしていると、少しずつ先がわかるようになってくるのです。特にケガや事故、自然災害など、身に及ぶ災難を教えてくれるのです。まさしく家内安全の神様なのです。多くの神社仏閣に家内安全のお守りが売られていますが、ある意味で形だけなのです。どのようにして災難から身を守ってくれるのか、それはある意味での予知能力によるものなのです。この神様とつながっていくと、その予知能力が少しずつ身に付いてくるのです。これから自然災害が多くなっていくので、この神様にいつも感謝を伝えていくことが必要になっていきます。この神様たちもそれを望んでいるのです。本来の御役目を果たしたくて仕方がないのです。この神様たちは住吉大社に祀られているので、ぜひ参拝に行かれるとよいでしょう。あくまでも感謝をお伝えにいくのです。そして、多くの人をお守りくださいと。
さらにユニークな現津神をご紹介します。アカルヒメノカミ(阿加流姫神)とシタテルヒメノカミ(下照姫神)ですが、この神様はまさしく人をあかるく照らす神様なのです。古事記では、アカルヒメノカミは朝鮮の新羅の王の妻であったのですが、喧嘩して祖国である日本に帰って来たとされています。この記述はある程度は本当のようです。すでにお伝えしていますが、初代天皇とされる神武天皇は架空の人物で、朝鮮から渡ってきた王族が日本古来の血筋を引いていることを認知させるために古事記や日本書記は作られたのですが、その痕跡がこの神の記述にあるのです。つまり、新羅の王が戦いに敗れて日本に避難し、日本古来からの天皇であるスメラミコトの姫を妻としたのです。しかし、考え方や習慣が異なるので、逃げてしまったのです。その後この王は再度スメラミコトの姫を妻にしたのですが、やはり言葉や習慣が異なるので、いつも泣いてばかりいたのです。それが古事記に歪曲されて登場してくるのです。
アカルヒメノカミはスメラミコトの姫だったので、神となって多くの人を明るくするお役目を果たしているのです。ご自分が政略結婚をさせられて辛い思いをしたので、辛い思いをしている人を少しでも明るくして元気にさせたいのです。シタテルヒメノカミも同じで、とても辛い思いをしたので足元を照らして少しでも前向きになるようにさせてくれる神様なのです。この神様たちはあまり多くの神社には祀られていません。しかし、この神様の御名前を毎日唱えていればきっとお力を貸してくださるでしょう。その時、この神様の御名前を唱える時は、スメラミコトであったアカルヒメノカミ、シタテルヒメノカミと唱えてください。きっと力になってくれるでしょう。
いろいろな現津神をご紹介していますが、どの神様もご利益を与えてくれる神ではないことがおわかりになっていただいたでしょうか。さまざまなご利益を叶えてくれる神様がいると、多くの人は思っています。なぜそのようになってしまったのか、いろいろな要因がありますが、その一番の要因は人の我欲が強くなってきたからです。縄文時代の頃は物質的には豊かではありませんでしたが、精神的にはとても豊かで神といつもつながることができたのです。したがってご利益をわざわざ求める必要もなかったのです。いつでも必要に応じて神とつながることができていたのです。しかし、大陸から多くの人が入ってきて我欲を強く持つことが当たり前となっていったため、その我欲を叶えてもらうために日本古来の神々に勝手なお願い事をするようになっていったのです。さらに、自分たちが信仰していた神々もいっしょに祀るようになったのです。そのため、日本古来の神々の本当の御役目がわからなくなってしまったのです。
特に明治の時代になると、天皇の存在を強調するために日本の神話や古事記を活用するようになったため、ますます混乱するようになったのです。そして戦後、GHQの力で教育に神話や神々のことなどを一切教えないようにさせたため、今となってはご利益をお願いしに行く場と化してしまったのです。また、多くの宮司や僧侶も神仏を心から信じることなく、儀式や法事によってお金を集めることばかりを考えるようになってしまったのです。このような状態を多くの神仏は大いに嘆いておられるのです。今まさに大元の神が大ナタを振り下ろそうとしている時に、ご利益ばかりにうつつを抜かしている人々を嘆いているのです。もう時間はありません。少しでも神仏に感謝を伝えることで、神仏とつながるようにしないととんでもないことになるのです。何度もお伝えしているように、今年は大きな転換期となるのです。多くの自然災害や暴動に反乱、さらには武力衝突が世界各地で頻発するようになるのです。いや、もう始まっているのです。それらに巻き込まれることなく、人のために何かしらをすることができるようにするためにも、神とつながらなければならないのです。