日本の国土と多くの神々を作り出したイザナギとイザナミ、実際はどのような神であったのか。
古事記はそれまで日本の各地に伝わるさまざまな神話をまとめたものだと言われています。
イザナギとイザナミの元になったとされているのが、実は朝鮮半島から渡ってきた弥生人だという説があります。
弥生人が来るまでは、およそ1万年ほど縄文人が主に住んでいました。
弥生人が多くなるにつれて、縄文人は住む場所を奪われ北と南に追いやられたのです。
その末裔がアイヌの人と沖縄の人たちです。
イザナギとイザナミは架空の存在で、弥生人が日本の国土を支配していく様を国作りにたとえたようです。
そして多くの神々は、弥生人が信仰していた神々をなぞらえたのです。
縄文人も信仰していた神々はもちろんあったのですが、弥生人の信仰する神々を祀るようにしていったのです。
そのため縄文人が信仰していた神々は隅に追いやられるか、封印されていったのです。
その代表的な縄文の神様が、磐長(イワナガ)姫と瀬織津(セオリツ)姫、そして菊理(ククリ)姫です。
この三神は古事記にも出てきますが、ほんの少しだけでその詳しいことは何も書かれていないのです。
当然ですが、弥生人にとっては異教の神だからです。
しかし、日本古来の神話を語る上では欠くことのできない存在なので、少しだけ書かれているのです。
つまり、古事記は縄文の時代から伝えられてきた神話に、弥生の神々を無理やり挿入して作り替えたものなのです。
そのため所々に、話のつじつまが合わない所が出て来るのです。
このようなことを専門家でもない者が、言うのはおかしいと思われるでしょう。
ただ、弥生人がもたらしたのは稲作づくりだけではないのです。
ある意味で、日本を植民地化したのです。であれば、宗教も文化もすべてを変えていったのです。