日本にははるか昔から神をあがめる習慣がありました。
それは山の神であったり、海の神であったり、さまざまな物に神が宿ると考えられていました。
ただ、それぞれの神に固有の名前はなかったようです。
しかし、時代が進むにつれて固有の名前がつくようになってきました。
その代表的なのがアマテラスオオミカミやイザナギノミコト、イザナミノミコト、さらにはスサノウノミコトなどがあります。
なぜこのような神の名前がつくようになったのか、そのことを掘り下げていくのがこのシリーズです。
日本の神々のことを知ることが、日本人としてのアイデンティティーを高めることになるからです。
日本の神々のことを記したのが古事記です。今から1300年ほど前に書かれた物です。
その中には日本を創った神々の名前が記されています。
イザナギ、イザナミが日本の国土を造り、そして多くの神々を生み出したとされています。
もちろん神話なので、本当のことではありませんが、まったくの作り話というわけでもありません。
なぜなら日本の各地には、神話の元になった石碑や巨石が残っているからです。
また神を祀る聖地もいろいろありますが。古事記に出て来る神々が、いたる所に祀られているのです。
つまり、日本の各地に昔から伝わる神話をまとめたのが古事記なので、それなりの信ぴょう性があるのです。
どこまでが真実でどこまでが作り話なのかはわかりませんが、何もないのに話ができるわけではありません。
その真偽をいろいろな角度から見ていきます。
まずは、日本の国土を造ったイザナミとイザナギです。
この二神はどのようにして生まれてきたのか、次回に詳しく伝えます。
神を考える上で、特定の宗教や信仰団体を思い浮かべる方もあるでしょう。
決して特定の宗教や信仰団体を広めるものではないことを前もって伝えておきます。