人は何かを食べていかないと生きていけません。
しかし、食べすぎると糖尿病や高血圧となり、寿命を縮めることになります。
この数十年は食べすぎによる弊害が問題となってきました。
しかし、その前までは飢餓との戦いでした。長い間、飢餓状態が続いていたので、人の体は飽食には慣れていないのです。
おそらく飽食に体が慣れるには、後数百年はかかるでしょう。
しかし、いつまでも飽食が続くわけではありません。
異常気象の恒常化や砂漠化による農地の減少、さらには遺伝子組み換えにより本来の作物の力が失われて、人に害を及ぼすようになるでしょう。
そのため近い将来、また飢餓の時代がやってこようとしています。
でも、人の体はそれに対応できるようにできているので心配ありません。
ただ、それにどれだけ適応できるかです。
美味しいものがいつも食べられる状態にある今、いきなり質素な食事にすることはとても辛いものです。
であれば、今から少しずつ粗食にしていくとよいでしょう。
1日3食、食べる習慣も少しずつ変えていきましょう。
江戸時代までは、一般庶民は1日2食でした。
日の出とともに働いて、11時頃に朝食と昼食を兼用し、しばらく休んでから日が暮れるまで働いて、夕食を摂りました。
御馳走は、お祭りの時やお正月だけでした。それでも今の人よりも元気に働くことができていたのです。
決してできないわけではないのです。
1日2食、質素な食事を心がければ、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も改善されていくでしょう。
そして、健康で長生きできるようになります。
肉はほどほどに、旬の野菜とご飯と味噌汁、そして小魚と漬物で十分に養うことができます。
少しずつ実践されていくとよいでしょう。
徳川家康は一汁一菜を長年続けてきたおかげで、70歳まで健康でいることができました。
ただ、隠居してからは飽食したため、急死することになりました。