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みらい通信

2020年3月のみらい通信 20年後7

19年09月06日

今、地球の環境はかなり汚染されています。一番の原因は石油です。石油は太古の昔、地球に多くあった二酸化炭素(CO2)を植物が吸い込んで封印し、地中に閉じ込めたものです。そのおかげで酸素が増えて、人も含めて多くの生き物が住めるようになったのです。その封印したものを人が掘り出し、使っていることに大きな問題があるのです。

 

 

石油はあらゆる物に使われています。プラスチックの原料としても多く使われ、多くがすてられています。それが海に流れて小さくなり、魚やクジラなど多くの海洋生物が食べて消化できなくなって死んでいます。その数は膨大で、このまま進むと水産資源は激減するでしょう。さらにクジラやイルカなども。

もう時間の問題となっています。早急に手を打たないといけないのです。そして車などでガソリンとして使うことで、CO2を放出しています。せっかく植物が封印したものをわざわざまき散らしているのです。温暖化だけではありません。CO2が多くなると生物にも大きな影響を与えます。たとえば鳥です。CO2が多くなると空気抵抗が強くなって、長距離を飛ぶことができなくなってしまいます。さらにCO2を好む微生物が増えていきます。

その中には、人に危害を与えるものもいます。代表的なものが真菌で、人の口や女性の性器の中で繁殖しやすくなります。カビもCO2を好むので、人にいろいろと不都合なことを起こします。中には病原菌となるものもいます。

 

 

CO2が多くなると、雨の量も多くなります。雲は空気中のCO2に宇宙から降りそそぐ放射線によって生じます。CO2が水素と反応して水になるのです。一般的には水蒸気が雲になると言われていますが、それは一部にすぎません。多くはCO2から作られます。今後ますます雲が増えて、局地的な大雨や台風、ハリケーンが多くなっていくでしょう。CO2の排出量を少しでも削減しないと、人だけでなく多くの生き物に影響を与えることになります。

 

 

そして地球の環境汚染の元凶が、放射性物質です。ウランやプルトニュウムは地中の深い所にあります。なぜなのか、それは本来地表には出してはいけないものだったからです。ウランやプルトニュウムは地球ができたころは地表部にあったのですが、その毒性ゆえに、少しずつ地中深くに沈んでいったのです。それは地球の摂理なのかもしれません。それを掘り出して核として兵器や燃料として使っていますが、十分に処理できないまま取り扱っているので、ひとたびトラブルが発生すればとんでもないことになるのです。

 

 

地球の環境は今、瀕死状態です。このままでは多くの生物が絶滅していくでしょう。そして人類も。それをいかにくい止めるかが大きな課題となっているのです。今はちょうどその分かれ道にあります。このまま今の状態を続けるか、または石油や放射性物質の使用を極端に減らすか。減らす方向に進む前提で話をすすめます。ただ、このまま状態が続けば、明らかにとても悲惨な結果が待っているでしょう。それはだれでも想像できることです。チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故、さらには広島や長崎に投下された原子爆弾などその悲惨なことがいつ起こっておかしくないのが現状です。

 

20年後の地球環境は大きく変わっています。自然が豊かになり、すべての生き物は充実しています。人は自然を管理する役目を果たしています。砂漠を少しずつ植林して緑の森とし、川は最低限にダムや護岸を残して川本来の形に戻し、海岸も防波堤を最低限にして砂浜をよみがえらせます。山はスギやヒノキばかりの植林から、自然に近い多様な木々が植えられて山本来の姿に戻っていくでしょう。

そして自然にやさしい燃料が使われるようになって、CO2の排出もかなり少なくなっているでしょう。問題は使用済み核燃料です。この頃には、ある方法で放射能がしっかりと除去できるようになっています。その方法は微生物です。地球が誕生して間もない頃、地球は放射能でおおわれていました。この時、すでに微生物が存在していたのです。つまり放射能をエサとする微生物がいたのです。それが今でもいることがわかっているのです。この微生物を使って処分できるのです。

 

 

そして環境に対する考え方が大きく変わっています。なぜなら、これからの20年は想像を超える異常気象が続くからです。すでにそれは始まっています。大雨や洪水、台風やハリケーンの巨大化と多くなり、さらに高温と極寒の激しさ、地震や火山の噴火などこれからますます多くなっていくので、人は自然を大切にしなければならないことを悟るでしょう。いや悟らざる負えないでしょう。自然の前では、人はいかに無力であるかを思い知らされるでしょう。これからの異常気象はある意味で、地球の浄化作用であることをしっかりと認識しなければなりません。人が数百年かけて自然を破壊してきたことが、一気にリセットされるのです。すさまじい勢いで。

 

地球は水と植物が豊富な惑星です。水がいかに大切であるかも、この20年で認識することになります。今、河川や海はとても汚染されています。化学的に作った物を垂れ流し、さらに化学的に作られた医薬品を多く飲むことで尿や便から排出され、河川を汚染しています。特に抗生剤によって河川の微生物は死滅し、魚にも大きな影響を与えています。さらに海にまでもそれは広がりつつあります。20年後は抗生剤やホルモン剤はほとんど使わないようになっているでしょう。

 

 

人がこの地球で生きていくためには、いかに生態系をくずさないようにするかが決め手となります。エネルギーや化学薬品、そして医薬品など自然に影響を与えない暮らしを作らなくてはなりません。すでにその技術はあるのですが、人の我欲によってそれらの技術は日の目を見ないようにさせられているのです。

しかし、これからは少しずつ環境にやさしい技術が実用化されていくでしょう。その一番の担い手が、太陽光発電です。すでに各家庭の屋根にソーラーパネルが設置されて使われていますが、その出力と蓄電はまだ不十分なのが現状です。しかし、すでに今の10倍の出力と蓄電力がある物が開発されています。ただ、既存の電力会社や家電メーカー、そしてそれにつながる政治家や官僚が圧力をかけているのです。

後は時間の問題です。石油や天然ガスが今のように潤沢に輸入できなくなるのは目の前に迫っています。原子力発電もしかり、地震や津波によってその安全性は崩壊するでしょう。福島以外でも危険な状態が生じるからです。

 

 

地球の環境を守るのは誰のためでもない、人類が生きていくために必要なことなのです。そのことをこれからの20年で多くの人が実感することになるでしょう。この内容がどこまで本当なのか、信じることができない人もいるでしょう。ただ一つ言えることは、これから間違いなく異常気象は強くなって行くことです。それも世界的な規模で。そのことを忘れないでください。

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