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歴史の真実シリーズ

歴史の真実シリーズ  江戸時代2

19年08月26日

260年続いた江戸時代は、とてもユニークな文化を持っていました。たとえば、ゴミのリサイクルです。今よりもはるかに進んでいて、あますことなくすべての物をリサイクルしていました。

 

 

まずは紙のリサイクルです。当時は紙は貴重な物でしたので、ちり紙や鼻紙もリサイクルされていました。町には紙を専門で集める人がいて、町に落ちているちり紙や鼻紙をたえず拾い集めていました。特にかわら版で読み捨てられた物は、彼らにとっては最大の収入源となっていました。そのため町はいつもきれいな状態を保っていたのです。

 

 

次は火事で焼け残った廃材です。江戸など大都市では、しょっちゅう火事がありました。そのため焼け残った木材を専門で集めて、きれいに加工して売りさばく業者もいたのです。多少の難がある木材は、長屋の建築資材として活用されました。さらには銭湯の薪としても売られました。

 

 

衣類のリサイクルも盛んでした。京都や大阪ではやった着物の売れ残りを、江戸でさばくのです。着物はやはり関西が本場だったので、流行物がすたれてくると江戸で売りさばいたのです。さらに江戸ですたれると東北へと流れていったのです。また、麻でできた着物は丈夫なので、何度もつぎはぎして使われました。

 

 

リサイクルの元祖と言えば、人の糞尿です。

これはよく知られていることですが、江戸などの都心部では人の糞尿は近郊の農家が定期的に集めに来て、それを野菜の肥料に使ったのです。

その対価として、できた野菜を糞尿を分けてもらった家におすそ分けしていたのです。これがかなりの量で、大都市の過密な住宅地の糞尿処理に一躍買っていたのです。

 

 

今の時代でも、この頃に見習うべきものが多くあります。いかに物を大切にするか、そしていかにリサイクルして使いきっていくか、そんな考えを見習いたいものです。

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