「しんどふじ」、元々は仏教用語で、「因果応報」を意味しますが、地産地消が健康の元であることを普及させるための標語として、使われるようになりました。
人はだれでも死んだら土に帰ります。そして食物の主たる野菜やお米などの穀物は土から栄養分を吸収して育ちます。また、家畜も穀物や牧草を食べて育ちます。
土壌に含まれているさまざまな栄養素は、地域や国によっても異なりますし、水に含まれているミネラルの量や内容も異なります。したがって、ニンジン一つとっても、産地によって含まれている栄養素は微妙に異なっています。
昨今、日本の食糧自給率は40%を切り、米以外はさらに少ない状態にあります。海外から輸入される作物や肉類に含まれている栄養素のバランスが、はたして日本人のからだにどこまで適しているのか、だれも考えたことはないでしょう。でも、海外旅行で現地の水を飲んで腹を壊すことが時々あることを考えれば(細菌性によるものもありますが)、なるべく身近な作物を食べることが賢明でしょう。
むかしから、「三里四方の作物を食べなさい」と言われます。
一里が4キロですから半径12キロ以内で採れた物を食べなさいというわけです。今の時代では到底無理なところもありますが、一つの目安にしてください。