『花粉到来』、またつら~い花粉症の季節がやってきました。最近の調査で、子どもの3人に1人が花粉症でることがわかりました。
さらにその約半数が5歳までに発症しているそうで、発症の低年齢化が指摘されています。その原因は、単純にスギ花粉の飛散量の増加や大気汚染の悪化だけではなく、体の免疫バランスが乱れが深く関わっているようです。ではなぜ、免疫バランスが乱れてきているのか。
1 離乳食の時期が早くなった
赤ちゃんの腸は未熟で、特に動物性のタンパク質(肉・卵)を充分に消化できません。そのため未消化タンパク質によって、免疫バランスが乱れやすくなっているのです。さらに、母乳の期間が短くなったことも。母乳の中には免疫システムを造るさまざまな成分が含まれているのです。
2 抗生剤の乱用
今はどこの市町村でも、子どもの医療費は無料なので少しでもカゼを引くと、すぐに病院に行き抗生剤などの薬をもらってきます。抗生剤は病原菌だけでなく、体に必要な善玉腸内細菌も殺してしまうので、長期に服用すると免疫システムが乱れてきます。
3 和の発酵食品の摂取不足
インスタント食品や加工食品が普及し始めた昭和40~50年頃から、日本人のちゃんとした発酵食品(味噌・醤油・漬物・米麹)の摂取量は激減しました。逆に肉の摂取量はうなぎ上りになったので、腸内細菌は悪玉菌が多くなり、免疫システムが乱れてきたと言われています。
どれも腸内細菌と免疫システムが深く関係しています。これは漢方の考え方と同じで、腸の状態を整えていくことが花粉症を始めとしたアレルギー性疾患を改善していくことにつながります。