最近は子どもから中高年にいたるまで、切れやすい(激怒)人が急増し、傷害事件にまで発展することも度々です。
高齢者でも、認知症の一症状と易怒が多々見られます。原因として食生活や生活環境、核家族化、社会の荒み(すさみ)などいろいろありますが、漢方的には『肝』の不調が深く関与していると考えます。
漢方では、人の感情は五臓がそれぞれ調整すると考えます。怒りは肝、喜びは心、憂いは脾、悲しみは肺、恐れは腎というように、多様なストレスによって揺れ動く心身のバランスを、一定の状態(中庸)に保つために五臓がそれぞれの感情を発生させて対処します。
激怒した状態を『ハラワタが煮えくり返って、頭に血が昇る』と言います。この時のハラワタが肝臓で、煮えくりやすい状態にする最大の要因が『電磁波』です。
携帯電話、パソコン、ゲーム、テレビ、スマホ、さらには地上波デジタル放送によってその影響は増悪しています。
特に成長期の子どもに与える影響は強く、ドイツやスエーデンなどヨーロッパの多くの国では、15歳までの携帯電話の使用は禁止されています。
2011年に亡くなった、アメリカのアップルコンピューター創設者ステイーブ・ジョブス氏は生前、自分の子どもにはパソコンや携帯、アイパットなどの電子機器の利用を厳しく制限していると、ニューヨークタイムズの記者に語っています。その悪影響を一番理解していたのでしょう。
しかし、現代社会ではパソコンやスマホ、携帯なしでは生活ができません。
電磁波の影響を強く受ける肝臓を保護する漢方薬を常常用することで、心穏やかな生活を送りたいものです。