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漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ 皮膚のトラブル

19年08月23日

アトピー性皮膚炎やジンマシン膠原病や生理不順が起因する湿疹などさまざまな皮膚のトラブルがありますが、漢方ではその原因を大きく三つに分けて考えます。

 

【その1:腸のトラブル】
「皮膚は内臓の鏡」とむかしから言われるように、特に小腸や大腸は皮膚と深い関係にあります。人の体をとてもシンプルな形に例えると、チクワになります。

口及び肛門を通じて消化器官と皮膚は繋がっています。

食品添加物や残留農薬、肉類の食べ過ぎなどで腸が傷つくと、それが皮膚に伝わってくるわけです。

さらに、一昔前のように発酵食品の摂取量が極端に減少したため、腸内の悪玉菌が増えて、腸を絶えず傷つけていることも背景にあります。

 

【その2:血流の片寄り】
血液を貯蔵している肝臓が、ストレスやホルモンバランスの乱れ、季節の影響を受けてその働きが乱れると、全身の血液の流れが片寄ってきます。

特に上半身の皮膚のトラブルは、肝臓の不調が起因しています。

「イライラするとハラワタが煮えくり返って、頭に血が昇る」のハラワタは肝臓のこと。血液が部分的に停滞すると、赤くなり、かゆくなって炎症を引き起こします。

 

【その3:ストレス】
ストレスを強く受けると「胃が痛い思いする」などと言います。

この時、実際に胃腸は強く収縮し、血液が一時的にめぐりにくくなります。そのため、血液は体表部(皮膚)に押しやられ、そこで渋滞を起こして炎症を引き起こします。

いつもストレスを強く受けていると、慢性的な皮膚病になります。
以上、三つの要因が複雑に絡んで慢性的な皮膚のトラブルを起します。

表面ばかり見ていては、なかなか治らないわけです。

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