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漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ 冬と腎臓

19年08月23日

からだの6割から7割をしめる水分は、いろいろな働きをしていますが、なかでも冷却水としての役割を漢方では重視します。

 

人をはじめ動物は、食べ物をからだの中で燃やしてエネルギーに変えます。

そのエネルギーの一部が体温維持に使われているのですが、体温が上がり過ぎないように体液が冷却水として働いています。

そして、その体液をコントロールしているのが腎臓。

からだが冷えたり、緊張するとだれでも尿が近くなります。

冬場は気温が体温よりも低くなるので、腎臓は絶えず余分な水分を排泄することで体温を一定に保っています。

尿は垂れ流しで出るのではなく、腎臓が作り出す産物。

大人の平均的な腎臓の尿を作り出す量は、1日で約1500cc。

それ以上飲めば、余分な水分がからだに蓄積されていき、からだはドンドン冷えていきます。

子どもの頃海や川、プールに入った後、疲れた経験を思い出してください。からだは水で冷やされてドンドン消耗していきます。

冬場はからだが冷えないように、余分な水分を少しでも早く排泄できるよう、腎臓がフル回転する季節でもあります。

仕事やスポーツで大量の汗をかかない限りは、惰性に水を飲むことは控えましょう。特に冷たい飲み物は。

 

そして、腎臓は免疫力や造血、そして骨にも深く関係しています。

また、「恐れ」という感情も腎臓と関係しています。寒いとガタガタふるえますよね、恐い時も同じです。

腎臓が弱い体質の方や、弱っているときはオドオドしやすくなります。

冬場、カゼやインフルエンザにかからないためには、腎臓を強化して体温と免疫力を上げることが基本になります。

 

 

腎臓を強くするために、大豆(味噌・豆腐・納豆)・海藻類(海苔・ワカメ・昆布・もずく)・キノコ類(椎茸・エノキ・シメジ)・山芋・栗などをしっかり食べましょう。

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