「牛乳は100%国産だから安全安心」というCMをよく耳にしますが、本当にそうでしょうか。
牛乳を出す牛は確かに国内にいる牛から搾っていますが、牛乳の原料となる牛の餌はほとんどが輸入に頼っているのが現状です。
それも遺伝子組み換えトウモロコシが主流で、その安全性については以前にもご紹介したように、発ガン性が問題になっています。
さらには、日本の牛乳の殺菌方法も世界の水準から大きく逸脱している実態があります。
特にヨーロッパ諸国では63度30分のいわゆる低温殺菌牛乳が主流です。
この方法だと、有害な菌だけを殺して、有益な乳酸菌を残すことができます。
さらに大切なタンパク質などの栄養素も温存します。それに対して日本牛乳の9割以上は、120~140度2~3秒の超高温殺菌法が行われています。
有益な菌もすべて殺してしまうため、「殺菌」というよりもむしろ「滅菌」というべき方法で、タンパク質等の栄養素の変性、破壊も引き起こし、消化・吸収率を低下させるという、研究結果もあります。
牛は草食動物です。人間が消化することのできない草を栄養源として、乳を出してくれる家畜です。
しかし、近年乳脂肪分が高くてなおかつ大量に出るように高カロリー、高タンパク質の濃厚飼料(穀物)を多く与えています。
そのため胃腸障害や病気をおこしやすく、薬でカバーしているのが現状です。
それでも寿命は従来の半分以下となり、市場に出回っている大半の牛乳は不健康な牛から搾られたものです。
しかし、わずかではありますが、日本国内でも昔ながらの放牧によって草だけで育て、低温殺菌法で作った本当の意味での安心安全な牛乳が出回っています。通常の牛乳とぜひ飲み比べてみて下さい。