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医薬食同源シリーズ

医薬食同源シリーズ 植物発電

19年08月23日

『植物発電』なる言葉、初めて聞く方がほとんどでしょうが、将来的には水田を、発電所と呼ぶような時代が来るかもしれません。
オランダの企業「プラント-e」社が、植物を植えた湿地から電力を“収穫”する技術を開発したのです。まさに、天然のソーラーパワーシステムとも言えるものです。

 

この会社は、植物を傷つけることも枯らすこともなく、『生きている植物から電気を収穫する』ことに成功しました。この、電気を作り出すために、自然の微生物を利用した画期的な方法は、『植物利用型微生物燃料電池』と呼ばれます。

 

その原理は、植物が光合成によって生成した有機化合物が、根っこから土へと排泄され、それを微生物が餌として食べる時に発生する電子を発電に応用したもの。ノートパソコンを駆動させるには、わずか15平方メートルの植物の栽培面積があればいいそうです。そして100平方メートル(33坪)の土地があれば、ヨーロッパの一般家庭の電力需要を満たすことができるそうです。

 

日本でも水田がこの発電法に適しており、米作りを盛んにすれば、発電量も増え、一石二鳥となります。ただし、微生物が快適な環境状態を保つためには、農薬や除草剤、そして化学肥料を使うことはできません。昔ながらの自然農法でなければ、この発電法は成り立ちません。しかし、収穫量が減ってもその分、発電によって電気代がうき、さらには売電もできるので、経済的にも豊かになるでしょう。そして一番の効果は、自然
環境にとてもやさしく、私たちも無農薬の安全なお米を食べることができるわけです。

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