漢方コラム

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医薬食同源シリーズ

医薬食同源シリーズ 御節料理

19年08月23日

今では、お正月に食べるお祝いの料理を指しておせち料理といいますが、その起源は古く、弥生時代といわれています。

 

当時の人々は、作物の収穫を季節ごとに神様に感謝し、生活の節目をつけていました。自然の恵みや収穫に感謝して、神様に供えたものを「節供(せっく)」といいます。

 

また、供えたものを料理して、大漁や豊作を願い、自然の恵みに感謝して食べた料理を「節供料理」といいます。この「節供料理」がおせち料理の始まりです。

 

時代の流れの中で、中国から節句の行事が伝わると、宮中では元旦や五節句の宮中行事の際に、「節会(せちえ)」と言われる宴が催されるようになります。節会で神様に供えたり、振舞われた料理を「御節供(おせちく)」といい、その後略されて「おせち」と言われるようになりました。

 

江戸時代になり、庶民が宮中行事を生活に取り入れるようになると、おせち料理は全国的に広がっていきました。1年の節目で一番大切なお正月に食べる料理を、おせち料理と呼ぶようになったのも、この頃です。おせち料理を漢字で「御節料理」と書くのも納得ですね。ちなみに、当家では妻の名前が節子なので、「おせつ料理」と言っています。

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