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医薬食同源シリーズ

医薬食同源シリーズ ミネラル

19年08月23日

炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミンとともに、五大栄養素の一つがミネラル。

 

ミネラルは100種類以上あり、カルシウムやリンなどの「多量ミネラル」はおもに、人のからだを作る原料となります。ナトリウムやマグネシウムなどの「少量ミネラル」や、鉄、亜鉛、銅などの「微量ミネラル」は、神経や酵素の働きなど人体のさまざまな調整を担っています。

 

しかし現代の食事は、カロリー(炭水化物・タンパク質・脂肪)重視で、ミネラルやビタミンが慢性的に不足しています。それは多くの病気の温床にもなっています。特に、微量ミネラルは心身の調整に深く関係しており、子どもであれば発達障害や多動性障害、情緒不安定、大人ではうつ病や不安神経症を増悪させることが知られています。

 

ではなぜ、多くの人が慢性的なミネラル、ビタミン不足状態になっているのか。一つには食品の異常な精製です。食品業界では、白米を筆頭に砂糖、塩、油などの食品のミネラルを「不純物」として、極端に抜いてきました。

二つ目に、「水煮食品」の増加です。東南アジアなどで、カットし何度も水煮して「不純物=ミネラル」を抜いた食材が、弁当や給食、スーパーの惣菜、外食産業、冷凍食品にたくさん使われています。さらに、防腐剤や変色防止、乾燥防止などで多く使われているリン酸塩の食品添加物が、ミネラルの吸収を妨げているからです。
ミネラル摂取をよほど意識しないと、だれでも不足状態になっています。

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