飽食の時代と言われて久しくなりますが、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病や、ガンの発生原因に食べ過ぎが関係していることは言うまでもありませんが、認知症の7割を占めるアルツハイマー型認知症も、最近の研究で過食が深く関係していることがわかってきました。
アルツハイマーの原因は脳神経細胞の中にベーターアミロイドと言うシミができて、神経細胞を壊してしまうことにあります。でも、なぜ人によって異なるのか。
脳神経細胞内のベーターアミロイドは、インスリン分解酵素などによって分解されます。
しかし、過食(特に糖質)がつづくと膵臓から絶えず大量のインスリンが分泌されるので、インスリン分解酵素は本業に専念しなければなりません。
したがって副業であるベーターアミロイドの分解がおろそかになって、認知症が悪化してしまうのです。特にメタボの方や初期の糖尿病の方は、認知症になる可能性が高いので粗食と少食が責務となります。
では、どのくらい食べる量を減らせばいいのか、その目安が腹6分目=1日2食(朝食抜き)。
最近、『サーチュイン遺伝子=長寿遺伝子・抗老化遺伝子』が注目されています。
飢餓状態になると目覚め、細胞内のミトコンドリアを活性化させてエネルギー効率を高める遺伝子。
更に、活性酸素の害を防ぎ、免疫力低下、動脈硬化、高血糖、認知症、骨粗そう症、脱毛白髪等の老化症状を防ぎ改善して、美肌と持久力と抗ガン作用を高める効果があるとされています。
この遺伝子が目覚める最適な状態が、通常食の3~4割減の食事。つまり腹7分から腹6分であり、1日2食(朝食抜きが効果的)になるわけです。
もちろん量が少なくなれば、今まで以上に食事のバランスも大切になるので、その目安は左記の『医薬食同源』シリーズをご参考にしてください。