キングコングではあありません。遺伝子組替えトウモロコシのことで、世界でもっとも作付けされている品種です。
このトウモロコシのほとんどは「飼料用」や「工業用」として使われていますが、間接的に私たちは毎日口にしています。
このトウモロコシは、別名「怪物トウモロコシ」とも呼ばれています。その言われは、まず『虫が付かない』ことです。なぜ、害虫が付かないのか、それは害虫が食べると“死ぬ”からです。
つまり、虫を殺す毒性があるからで、虫が付かなければ、農薬をまく必要がないということです。人間に対する毒性は定かではありません。
2番目は、除草剤に耐性を持つこと。つまり雑草は枯れてもこのトウモロコシは枯れない力を持っていること。3番目は、驚異の収穫量。
なんと、100年前の品種の5倍もの収穫量があります。
4番目は、家畜や養殖魚の飼料として幅広く使われているため、牛や豚、鶏などの家畜や牛乳さらには魚などを通じて、我々の口に入ってきます。
さらに炭酸飲料の甘味料や、アイスコーヒーに垂らすガムシロップの原料、フライドポテトを揚げる油にも大量に使われています。
本来牛は、牧草や干し草を主食とする動物ですが、早く育てるために今ではエサの90%以上(アメリカでは)が穀物(主にキングコーン)です。
消化不良を起こしやすいので、大量の抗生物資を使うことで牛舎の蜜飼いが可能となりました。こうした牛の筋肉組織はまるで脂肪のようで、野生動物の筋肉とはほど遠いそうです。豚や鶏も同様です。